鳥さんに与えてはいけない食べ物って? 主食・副菜・おやつまで、ご飯の与え方/トリ扱い説明書

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寄崎まりを先生のエッセイ 「鳥さんの主食・ペレットとシードの違いとは?」

鳥さんを飼ううえで、毎日のごはんはとても重要です。今回はペレットとシードの違いや、市販品を選ぶ際に必ず確認してほしいポイントについてお話しします。

ペレットは総合栄養食

ペレットとは、鳥さんにとって一日に必要だと考えられている栄養素が、すべて含まれているエサです。

昔、海外で飼われていた大型インコなどは、ヒマワリや麻の実を中心としたミックスシードのみを与えられていました。

しかし、それだけでは栄養が足りず、いろいろな病気になってしまったため、ミックスシードに加え野菜やフルーツを与えるようになったのです。

ですがそれでも、鳥さんたちは大好きなヒマワリや麻の実などのシードだけを選り好んで食べてしまい、栄養バランスがなかなか改善しませんでした。

その現状を鑑みて開発されたのが、ペレットです。

シード食のみを与えられていた場合に起こりやすくなる病気

【脂肪分過多】
脂肪肝症候群、動脈硬化など

【ビタミンA不足】
呼吸器の病気など

【ビタミンDやカルシウム不足】
産卵期の病気、神経症状など

【ヨード不足】
甲状腺の病気

ペレットは完全食なのか? 市販品を購入する際の注意点

総合栄養食のペレットですが、食べすぎるともちろん太ります。

また、シード食よりも飲み込みにくい場合があるため、鳥さんによっては注意が必要です。

さらに換羽期や産卵期の場合、成鳥用のペレットだけではタンパク質やカルシウムなどの栄養が足りない可能性もあります。

つまり、ペレットだけを与えていれば良いという訳ではないのです。

最近では様々な会社がペレットを販売しているのですが、中には栄養表示がなく総合栄養食とは決して言えないような商品も。

購入の際には必ず表示をチェックして、鳥さんに必要な栄養がきちんと含まれているものを選んでください。

ペレットを主食にすることをおすすめする鳥さん

栄養バランスの良い食事を与えるのが大変な中型インコ(100グラムくらい)から大型インコには、ペレット食をおすすめします。

特にローリー・ロリキート類など果実食のインコは、他のインコと栄養要求が異なるので、専用のペレットを与える必要があります。

また、小型インコの中でもシードを消化しにくいサザナミインコも、ペレット食がおすすめです。

たとえ小型であっても、胃の病気を患っている場合は消化が弱い傾向にあるため、できればペレット食が良いでしょう。

シードを主食にする場合

いろいろなメリットがあるペレット食ですが、多くの鳥さんはペレットよりもシードを好みます。

シードを主食にする場合はビタミン・ミネラルが不足するので、必ずビタミン剤も与えましょう。

そしてビタミン剤もペレット同様、詳しく成分が表示されているものを選んでください。

飲み水に混ぜて与える場合は、お水の飲みすぎによる過剰摂取に気を付けましょう。

シードからペレットへの切り替え方

いきなりペレットだけケージに入れてしまうと、大抵の鳥さんはペレットが食べられずに体重が減ってしまい、健康を害するおそれが。

必ず毎日体重を測ってごはんが足りているかチェックします。

シードからペレットへ切り替える時は、シードが入ったエサ入れとペレットが入ったエサ入れを用意して2つともケージに設置します。

体重が減っていないことを確認しながら、ケージに入れるシードの量を毎日少しずつ減らしていき、お腹がすいたらペレットを食べるように促します。

この方法でもペレットに全然口をつけてくれない場合は、ペレットの味を覚えさせるためにペレットを砕いたものをシードに振りかけても構いません。

初めはペレットを食べてくれなくても、数カ月単位で徐々に切り替えていくとペレットを食べてくれるようになるかもしれません。

 
※本記事は鳥野ニーナ:著、寄崎まりを:監修の書籍『トリ扱い説明書』から一部抜粋・編集しました。

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