犬や猫などをペットして飼っているご家庭は多いことと思います。ペットは、癒やしの存在となるだけではなく、一緒に暮らすことで意外な効果も得られることがわかりました。今回は、子育て中にペットを飼うメリットや注意点をお送りします。
ペットと一緒の生活で子どもにプラスのメリットが
アイペット損害保険株式会社が、子どもが小学校を卒業するまでに犬や猫といったペットと暮らした経験がある人を対象として、ペットと子どもの暮らしに関する調査をおこないました。
この調査によれば、ペットと暮らしたことがある子どもが受けた影響でもっとも多かったのが「感受性が豊かになった」というもので、次いで多かったのが「命の大切さが理解できるようになった」「動物が好きになった」。身近にペットがいると、労りや優しさといった感情も育ちやすく、ペットを通して命について学ぶ機会にもなると考えられます。
また、ペットは兄弟や姉妹のような存在と答えた子どもも多かったそうです。このことからも、ペットは家族の一員だと考えている子どもの割合が多いことがわかります。
子どもがいる家庭でペットを飼うときに注意したいアレルギー対策
ペットとともに暮らすことで子どもにとって良い影響が期待できることがわかりましたが、一方で、注意しなければならないこともあります。
ペットとの生活で不安に感じる人が多いのが、子どもに、動物アレルギーや喘息の症状が出ないかどうかということ。アレルギーの場合、動物から遠ざけることが最善策ですが、すでにペットを飼っているご家庭では難しいでしょう。
動物アレルギーの一番の原因は、動物の毛やフケです。そのため、常にペットを清潔にしておくことが先決です。ブラッシングやトリミングを欠かさず、定期的にお風呂に入れてシャンプーをおこなうなどして、なるべく毛やフケが散らばらないようにするのがポイントです。
また、アレルギーだけでなく、動物には寄生虫が寄生したり、細菌感染を起こすこともあります。適宜予防接種や健康診断を受けたりするなどして、ペットの健康管理をすることは、ペットだけでなく子どもの健康管理につながります。
ペットは家族の一員であり、子どもの豊かな感受性を育んでくれる大事な存在です。ペットと子どもの暮らしを安全で素晴らしいものにするためにも、これらの注意点を押さえておきましょう。
文/鈴木 祐希子