生えてしまってからでは遅い! 正しいカビ対策をして梅雨に備えよう

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ジメジメして湿気で洗濯物が乾きにくく、カビも出やすい6月は、主婦にとって憂鬱なシーズンです。そこで、カビが発生する原因と対策を紹介。

すがすがしい新緑の季節を過ぎ、そろそろやってくるのが、あの憂鬱な梅雨の季節。じめじめと湿気が多くなる6月は、カビの発生が気になります。家事をするのも億劫になる「家事6月病」に陥らないためにも、カビ発生のメカニズムとその対策についてまとめました!

カビは温度・湿度・養分の3条件で活発化!

カビは、空気があり湿度65%以上、室温20~25℃という条件がそろうと活発に繁殖するようになります。ですから、梅雨時の湿度や気温は、カビにとって最適な環境になるのです。さらにもう一つの条件、カビのえさとなる養分がそろえば、カビはどんどん増えていくことに。想像するだけで恐ろしいですね。

カビの養分、えさとなるのはタンパク質、皮脂、炭水化物、アミノ酸などです。これらを栄養源として繁殖するのですが、食品以外にもビニールクロスや接着剤、塗料、壁紙など、住居の建材に用いられることも多い素材にもカビは生えます。ペットのフケ、石けんのカスなどのほか、ガラスやタイルなど、無機物についたほこりや手垢などを栄養源にすることもあります。ですから、家の中のすべてのものにカビが生える可能性があるといってもいいくらいです。

特に注意すべき場所が、水を使う浴室やキッチンの隅、シンクはもちろん、押入れの中やタンスなど家具の裏など湿気のこもりやすい場所、また、エアコン内部や観葉植物などです。雨の降り続く梅雨時期は、どうしても窓を閉め切りがちになります。空気を入れ替える機会が減り、室内にあるカビが排出されづらくなり、さらに繁殖が進むことになってしまうのです。

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カビはまず「生やさない」

一度生えてしまったカビを、根こそぎ退治するのは大変なことです。ですから、カビが生える前に対策をすることがポイントです。

基本的には、カビの大好物となるほこりをためないこと、つまり日頃からこまめな掃除をすることが大切です。また、高温多湿を好むカビを少しでも減らすためには、室内の通気性を高め、湿度を減らして乾燥させる必要があります。

◯本格的な梅雨前にカビ対策を
部屋の隅や家具の裏など、ほこりや湿気がたまりやすい場所を中心に、梅雨入り前からこまめな掃除をする。家具は壁から少し離しておくのも、ほこりや湿気軽減には◎

◯キッチンや浴室など、湿気のたまりやすい場所は換気扇を忘れずに
キッチンや浴室で使う小物や子どものおもちゃなどの数は最低限にし、たまには天日干しを

◯皮脂汚れなど汚れを落とすように心がける
衣類や靴など、汗や汚れのつきやすいものも、掃除し、十分に乾かしてから収納を。固定電話などよく触る場所、皮脂のつきやすいところもこまめにふき取るように

◯あまり雨がひどい場合、窓を開けるのは×
換気は大事ですが、湿度が高い日は窓を開けるのではく、除湿機などを使うこと。窓についた結露は頻繁にふき取る

このほか、エアコンのフィルターの定期的な掃除、壁や天井など普段は掃除しないところもたまには掃除することもカビ対策には有効です。健康にも影響を及ぼす憎いカビを防ぐためにも、こまめなお掃除と換気を心がけましょう。

文/本山 ことま

 

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