みなさん、こまめにタイヤ点検していますか? 高速道路上などでパンクしてロードサービスにSOS...という事態を防ぐためにも、タイヤ点検はこまめにしておきたいもの。というわけで今回は、タイヤのトラブルの原因や、タイヤの点検についてご紹介します。
昨年のゴールデンウィーク中のJAFへのサービス依頼内容
JAFによれば、昨年のゴールデンウィーク中(2017年4月29日~5月7日)におこなったロードサービスは、全国で61675件。これは1日平均6852件、じつに約12.6秒に1件の割合で救援依頼があったということになります。特にこの期間に利用者が増える高速道路でのトラブルは、「タイヤのパンク」が最も多く、高速道路全体の約29%となりました。
タイヤのトラブルはおもに3つ!
では、高速道路での救助依頼が多い「タイヤのトラブル」にはおもにどのようなものがあるでしょう?
1. パンク・バースト
タイヤに穴ができて中の空気が抜けてしまった状態。釘などの金属片が刺さってパンクするケースが多いと言われています。バーストとは走行中の激しい発熱や衝撃などで傷ついたタイヤの、胴体部分が破裂してしまうこと。こうなるともう走れなくなってしまいます。
2. スタンディングウェーブ現象
タイヤがウェーブ状(波状)に変形してしまう現象のこと。タイヤの空気圧が不足したまま高速で走行すると起きやすく、タイヤの発熱につながります。ですが、運転しているドライバーはなかなか気付きにくいため、最後にはバーストしてしまうことがあります。
3. ハイドロプレーニング現象
水たまりなどを走ったときに、タイヤが滑ってコントロールが効かなくなってしまい、ハンドルやブレーキが制御不能となる現象のこと。雨の日の高速道路で起きやすい傾向があります。
高速道路で走行中にこのような現象に遭わないためにも、長距離運転の前のタイヤ点検が大切なのです。
タイヤ点検で要チェックは空気圧
タイヤ点検のキモは空気圧。空気圧が低いと燃費が悪化します。しかし、高過ぎても直進安定性の悪化や偏摩耗の原因となります。また、正常なタイヤでもタイヤ内の空気は自然に抜けていきます。
その点を意識して、長時間運転の前にはタイヤの亀裂や損傷の有無をしっかりチェック。最低でも1カ月に一回は空気圧の点検を実施して、車両指定空気圧を下回らないようにしましょう。とくに雨の日はドライブ前のチェックをオススメします。有人のガソリンスタンドでも、お願いすればチェックしてもらえますよ。
それでも高速道路上でトラブルが起きたら、まず車中の同乗者すべての人が安全な場所に避難してからJAFなどに救援依頼をしましょう。
車でお出かけするときは、行程表の一番最初に「タイヤの点検」を入れ、安心して運転をたのしんでくださいね。
文/千葉洋一