すぐ落ち込む、雑談が苦手...「気にしすぎ」は性格のせいではない!? /あなたの「しんどい」をほぐす本

人に会った後「ひとり反省会」をして悩んだり、必要以上に他人に気を遣ってしまったり...「しんどい」と感じた時は、心がラクになる考え方を取り入れてみませんか? 『あなたの「しんどい」をほぐす本』(KADOKAWA)は、心理学の観点から「自分なんて」が「自分らしく」に変わる考え方を35のテーマで紹介。今回は本書の中からテーマを厳選してお届けします。心をほぐす言葉と可愛いイラストをお楽しみください。

※本記事はPoche (著)、もくもくちゃん(イラスト)著の書籍『あなたの「しんどい」をほぐす本』から一部抜粋・編集しました。

【前回】焦りや不安、イライラ...複雑に絡み合った「しんどい」の正体

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1 「気にしすぎ」「考えすぎ」は性格のせいではないかも?

ちょっとした指摘に落ち込んだり、相手の表情が気になったり、雑談が苦手だったり、相手がどう思うか気になって本音が言えなかったり......。

思い切って誰かに悩みを打ち明けたのに「気にしすぎ」「考えすぎ」と一蹴されてしまったり、「もっと前向きに考えたら?」「なんでそんなに気になるの?」なんて言われてしまったりして、ますます落ち込んでしまう......。

でも、気にしすぎではありません。

だってあなたは、わざわざ気にしているのではないのですから。気にしたくないのに、気になっちゃうから悩んでいるはずです。

もちろん、考えすぎでもありません。

考えなくて済むなら考えたくないし、忘れられたらどんなにラクだろうかと考えているのは、他の誰でもないあなた本人なのではと思います。嫌なことや不安なことについて考えるのは、とっても疲れますから。

「気にしすぎる性格を変えたいです」「考えすぎる自分を変えたいです」とおっしゃる方はたくさんいますが、実は性格よりも「過去の何か」が関係していることが多いです。

たとえば、誰かを傷つけて後悔したことがあると、相手を傷つけないように気を遣います。友達や恋人、大切な人が自分から離れていった経験がある人ほど相手の表情や反応が気になります。

うっかりひどいことを言わないように、もう誰にも嫌われないように、相手を嫌な気分にさせないようにと、慎重に言葉を選ぶようになります。

過去にひどく傷つけられたことがあると、人を警戒するようになります。

相手の言葉の裏を考えたり、ほめ言葉がまっすぐ受け取れなかったり。信じてガッカリする苦しみを知っているからこそ、人との距離感に悩みます。

信じたいけれど信じるのが怖い、信じたいけれど信じたくない、両極端な2つの気持ちが心の中で綱引きして身動きが取れなくなってしまいます。

「気にしすぎ」「考えすぎ」と言われると落ち込むけれど、「こんな性格を直さないと......」なんて思わなくて大丈夫。あなたにとって気になるようなこと、考えてしまうようなことが、実際に起こっているのですから。

どんな気持ちが出てきても、どんなに落ち込んでも大丈夫。

まずは、自分を責めることだけやめてみましょう。それだけで、今より心や体が疲れにくくなります。

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※この記事は『あなたの「しんどい」をほぐす本』(著:Poche 、イラスト:もくもくちゃん/KADOKAWA)からの抜粋です。

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