電子レンジ、いつも「温め機能」だけを使っていませんか? 「温め」だけなんてもったいない! 電子レンジを使えば減塩&減油調理が可能。また、少人数の料理をおいしく仕上げるのに最適なのです。料理研究家の村上祥子さんに、電子レンジを調理に活用する方法を教えてもらいました! 今回は知っておくととっても便利な電子レンジの小ワザをお伝えします。
前の記事「油の使用量をグンと減らせる! 電子レンジで作る麻婆豆腐(7)」はこちら。
◎炒め玉ねぎがすぐにできる
材料(作りやすい分量)
玉ねぎ...1個(200g)
サラダ油...大さじ1
作り方
1.繊維に沿って薄切りにした玉ねぎを耐熱容器に入れ、サラダ油を回しかけて混ぜる。
2.両端あけラップをして電子レンジ600Wで6分加熱する。冷蔵で5日間、冷凍で1カ月保存できる。
◎豆腐の水切りもおまかせ
1.豆腐をペーパータオルに包んで耐熱ボウルに入れる。
2.1カップの水を入れた耐熱ボウルをのせて、おもしをする。
3.1/2丁(150g)につき、電子レンジ600Wで3分加熱したら取り出す。
◎グリルも焼き網も不要! 干物を焼く
1.アジの干物(160g)を水にくぐらせる。
2.皮を下にしてクッキングシートにのせ、両サイドを持ち上げてねじってとめる。対角もねじって、舟形にする。
3.小ぶりの耐熱皿に2をのせる。
4.電子レンジ600Wで4分、表面に焦げ目がつくまで加熱する。金串を打ったように、形よく仕上がる。
※加熱時間は干物の重量によって加減します。
干物を水にくぐらせるわけ
ちょっとしたコツで電子レンジでも焦げ目をつけることができます。電磁波に限らず、熱は塩に集中的に集まります。乾燥の干物は水にくぐらせると、内部の塩気がにじんできます。そこで、すかさずチン! すると焦げ目がつきます。
次の記事「これは便利! にんにくの薄皮むきも簡単に。電子レンジの小技集(9)」はこちら。
<教えてくれた人>
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん
料理研究家・管理栄養士。1942年、福岡生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。食材の持つ力で健康寿命の延伸を図る研究に関与する同大学にある「村上祥子料理研究資料文庫」で50万点の資料が一般公開されている。