「キレイ」の基準は時代によって変わります/君島十和子「私が決めてきたこと」(3)

towako11.jpg2016年5月の誕生日で50歳を迎えた君島十和子さん。

20代で活躍されていた女優時代からの美しさは、健在! 素敵に歳を重ねておられる女性の代表として、いまでも多くの支持を受けています。

「決断」をテーマにした本書『私が決めてきたこと』から、妻として、母として、働く女性として、がんばる女性を応援する君島十和子さんのメッセージを受け取ってください。

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前の記事「誰のためにキレイにするのか/君島十和子「私が決めてきたこと」(2)」はこちら。

 

まだ見ぬ自分に出会うために、変化を恐れず、楽しみます。

「こだわらないことに、こだわる」
私の生き方のモットーになっている言葉のひとつです。

30代後半までの私は、いろいろなモノにこだわっていました。
「君島十和子といえば、この髪形」「このスタイル」「このカラー」と、自分らしさを追求するうちに、それ以外のことが目に入らなくなっていたのです。

けれど、「キレイの基準」は、時代の流れとともに変わります。ファッションの流行も変われば、メイクの流行だって変わります。それなのに、ずっと同じ状態にこだわっていては、過去に取り残されてしまいます。

「感性の成長」が止まってしまうのも怖いところです。
ですから、今の私は、それまでの自分の好みや見識にとらわれないように、「こだわらないことに、こだわる」ことにしています。

間口を広げれば、これまでとは異なる、新しい刺激に触れることができます。そうすることで、自分でも思ってもみなかったような、新たな自分の魅力に出会えるかもしれないからです。

例えば、私は街中や電車のなかですれ違う女性や、化粧品のイベント会場でお会いする女性の雰囲気を注意深く観察します。同世代の人の服装やメイクはもちろん、20代や30代のトレンドにも興味があり、「あのニットキャップと洋服のコーディネートは面白いな」「髪の結び方がユニークで可愛いな」などと感じると、自分から「それ、とても素敵」などと感想を伝えて、彼女たちにポイントをくわしく聞くこともあります。

常に感性のアンテナを張りめぐらせて、新たな可能性を見つけたら、その場所を積極的に探ってみる。そうすることで、時代の空気を反映して、見た目も感性もアップデートしたいのです。

 

他人の価値観を受け入れる

「こだわらないことに、こだわる」は、私が娘たちに是非とも学んでほしいことでもあります。ただ、娘たちには、ファッションやメイクに限らず、「他人様(ひとさま)の価値観ややり方を否定しないでね」という言い方で伝えています。

他人様の価値観―自分とは異なる価値観には、今の自分が持っていない可能性が秘められています。だとすると、他人様の価値観ややり方を否定するのは、自分の可能性の幅を狭めるのと同じことです。

それは、すごくもったいない!
娘たちには、柔軟な気持ちで、自分の可能性の幅をどんどん広げて、素敵な女性になっていってほしいと思っています。

好奇心を持って、柔軟でいること。
目の前の可能性を拒絶せずに、常に間口は広く取ること。
こだわらないことにこだわって、変化を怖れずに楽しむことができれば、何歳であっても自分でも想像していなかった新たな自分の魅力に出会えるかもしれません。

 

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君島 十和子(きみじま・とわこ)
高校在学中に「,85年JAL沖縄キャンペーンガール」に選ばれ、芸能界デビュー。1986年女性誌『JJ』のカバーガールを務め、同誌で専属モデルに。のちに舞台、テレビなどを中心に女優として活躍。結婚を機に芸能界を引退。2005年、20数年に及ぶ美容体験をもとに、化粧品ブランド「FTC(フェリーチェ トワコ コスメ)」を立ち上げ、20種類にも及ぶ製品ラインナップを開発。著書に『十和子イズム』(講談社)、『君島十和子の「食べるコスメ」』(小学館)、『十和子塾』『十和子道』(集英社)など多数。

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『私が決めてきたこと』

(君島十和子/KADOKAWA)

夢をあきらめたこと、大変だった子育て。すべてが「いま」につながっている―。 君島十和子さんが50歳になったいま、妻として、母として、働く女性として感じていること。「決断」をテーマにし、女性がしなやかに強く生きるための31の秘訣をまとめた1冊です。

この記事は書籍『私が決めてきたこと』からの抜粋です
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