食材が無駄になりやすく、下ごしらえの手間のほうが面倒で、1人分の料理を作るのは実はとても大変です。そんなときは、「冷凍食品を利用すれば、簡単ですし時短にもなりますよ」と浜内千波先生。便利なものはどんどん利用して、快適な食生活を手に入れましょう。
今どきの冷凍食品は品質も栄養価も高く、使い勝手よし!どんどん利用して、料理を手早くラクにしてしまいましょう
家庭料理は日々の暮らしを支える日常食ですから、おいしさと栄養はそのままに、調理にかかる手間と時間はできるだけ省いて簡単に作ることが求められます。最近の冷凍食品は製造技術がとても高く、冷凍野菜などは旬の時期のものを最適な方法で下ごしらえして急速冷凍しているので、一年を通して手軽な価格で利用でき、おいしさと栄養面と時短をクリア。ちょっと緑が欲しい、食感や色合いにアクセントをつけたいとき、少量を使うのにとても便利です。また、熱湯を沸かしてうどんをゆでると7分かかりますが、冷凍うどんなら凍ったまま調理でき、ひとり鍋も手早く簡単に作れます。面倒だからと料理から遠ざからずに、便利なものはどんどん利用して、健康で楽しい食生活を手に入れてください。
だしいらず。凍ったまま入れるだけ
枝豆とシーフードミックスの豆腐あんかけ
1人分223kcal 塩分2.6g
材料(1人分)
もめん豆腐...1/2丁
冷凍枝豆(さや付き)...50g
シーフードミックス...100g
塩...小さじ1/4
こしょう...少々
砂糖...小さじ1
水溶き片栗粉...小さじ1
作り方
1.冷凍枝豆は水に浸して解凍し、さやから出す。豆腐は食べやすい大きさに切る。
2.鍋に水1カップを入れて火にかけ、砂糖と塩、こしょうを加えて溶かし、ひと煮立ちしたら1.の豆腐を加えて2~3分煮込む。
3.凍ったままのシーフードミックスと1.の枝豆を加え、ひと煮立ちして煮汁が乳白色になったら、水溶き片栗粉を回し入れてとろみをつけ、器に盛る。
point
冷凍枝豆は水に浸して解凍し、さやから出しておく。シーフードミックスは解凍してから加えると仕上がりが水っぽくなり、火が通りすぎてかたくなりがちなので、凍ったまま煮汁に加え、ゆっくり解凍する。煮汁が乳白色になったら魚介のだしが出た印。
"ひとり鍋"がぐんとお手軽に
うどん鍋
1人分450kcal 塩分2.5g
材料(1人分)
冷凍うどん...1袋
冷凍むきえび...50g
厚揚げ...1/2丁(75g)
ぶなしめじ...50g
水菜...30g
しょうゆ...大さじ1
みりん...大さじ1
七味とうがらし...適宜
作り方
1.しめじは根元を落としてほぐす。水菜は5cm長さに切る。
2.厚揚げは熱湯で3分ゆでて油抜きをし、薄切りにする。
3.小鍋に水1カップ、しょうゆ、みりんを入れて火にかける。1.のしめじと2.の厚揚げを加えてひと煮立ちさせ、冷凍むきえびと冷凍うどんを凍ったまま加え、再び煮立たせる。1.の水菜をのせ、好みで七味とうがらしをふる。
point
冷凍むきえびと冷凍うどんは凍ったまま加える。えびに火が通りすぎないよう、うどんがほぐれて温まったら火を止める。
撮影(料理)/福岡 拓 スタイリング/石川美加子 栄養計算/本田祥子
浜内千波さん
料理教室「ファミリークッキングスクール」主宰。「家庭料理をちゃんと伝えたい」という思いから、家族の健康を考えた料理中心の快適なライフスタイルを提案し、テレビや雑誌、講演会などで幅広く活躍中。著書に『味がピタッと決まる、料理のワザとコツ もっとおいしく、もっと楽しく!』(ホーム社)など多数。 浜内千波の楽しいキッチン http://www.chinamisan.com