『ねこむかしばなし』

◆虎の威を借る狐なねこ

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◆元となったむかしばなし


虎の威を借る狐
むかし、あるところに一匹の狐がいました。狐がいつものように森を散歩していると、虎に捕まってしまいます。
食べられそうになった狐は「私は神から百獣の王になるよう命じられた。私を食べたら罰が当たるぞ。嘘だと思うならついてきなさい」と虎に言いました。

虎が疑いながらも狐の後ろをついて歩くと、皆が道を開け、中には逃げていく動物もいました。本当は狐ではなく虎を怖がって道を開けていたのですが、それに気づかなかった虎は、狐が言ったことを信じて解放したのでした。この故事は中国の『戦国策』という書物に書かれた話で、「虎の威を借る狐」は「他人の力に頼って威張る人」の例えとして使われるようになりました。

 
※この記事は『ねこむかしばなし』(ぱんだにあ/KADOKAWA)からの抜粋です。

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