『ねこむかしばなし』

◆八百比丘尼とねこ

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◆元となったむかしばなし


八百比丘尼
八百比丘尼(やおびくに)は人魚の肉を食べて不老不死になった女性です。
人魚の肉を食べた八百比丘尼は不老不死の力を手に入れますが、彼女の大切な人たちは老いてこの世を去っていきます。 その悲しみを乗り越えるため、彼女は様々な場所を巡り、社寺の修復や植樹などの善行を積みました。
彼女は800年間生きたとも、最後は若狭の小浜にある空印寺の近くの洞窟で入定(禅定に入ること)したとも言われています。この伝説は日本各地に分布しており、室町時代に八百比丘尼が京都に現れた記録もあるそうです。
創作物で八百比丘尼は不思議な力を持つとともに、人間社会と時間から逸脱した存在として描かれることも多々あります。

 
※この記事は『ねこむかしばなし』(ぱんだにあ/KADOKAWA)からの抜粋です。

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