『ねこむかしばなし』

◆注文の多い料理店なねこ

『ねこむかしばなし』 cattales28_3.webp

◆元となったむかしばなし


注文の多い料理店
昔、あるところに山奥で犬を連れて猟をしていた2人の男がいました。
獲物すら撃てず、遭難し、さらには犬が突然死んでしまって2人が困っていると、「山猫軒」という西洋料理店を見つけます。これ幸いと入った2人は店内で不思議な体験をします。
その内容は「ここは注文の多い料理店ですがご容赦ください」、「体をきれいにしてください」、「荷物はすべてここにおいてください」、「クリームを塗ってください」、「体を塩もみしてください」というものでした。2人は自分たちが料理されていることに気づきます。

逃げ場もなく、男たちが顔をくしゃくしゃにして震えていたその時、死んだはずの犬が部屋に飛び込み、店はフッと消えます。助かったことに気づき、安心した2人でしたがくしゃくしゃになった顔は二度と戻りませんでした。

 
※この記事は『ねこむかしばなし』(ぱんだにあ/KADOKAWA)からの抜粋です。

この記事に関連する「暮らし」のキーワード

PAGE TOP