
『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』 (Kuro/KADOKAWA)第7回【全10回】
登録者数39万人超のYouTubeチャンネル「Kuro―北国の暮らし」から生まれた書籍『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』(KADOKAWA)。動画に無言で登場する、Kuroさんの67歳母と92歳祖母が、この本で初めてご自身の暮らしや秘訣について語っています。庭仕事に精を出し、日々の暮らしを慈しむ「始末のよい暮らし」は、まさに未来への種まき。北国の大地で培われた、穏やかで豊かな暮らしのヒントが詰まっています。日々の生活をより健やかに過ごすための知恵を、ぜひ本書から見つけてみませんか。
※本記事はKuroによる書籍『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』から一部抜粋・編集しました。
着る服を選んで身なりを整えると気分が高まります
年を重ねても、おしゃれしていたい気持ちはずっと持っています。お出かけするときはもちろんのこと、家の中で過ごすときも庭を散歩するときもおしゃれを楽しめたら素敵です。
明るい色の服を着た方が気分的に明るくなるから、色にはすごく気を配っています。好きな色は赤やピンク系です。若いときは肌にくすみやシワがないので黒・茶・グレーといったシックな色が似合っていました。でも、年を取るとシワが目立ち、肌の色つやもなくなるので逆に明るい色が似合うように思います。
普段は1年を通して袖なしのロングドレスに、ストレッチ性のある長袖のT シャツを着ることが多いです。ロングドレスはウエストを締めつけないのでとても楽な着心地です。Tシャツは20年、あるいはそれ以上前に購入したものも愛用していて、赤、青、白、ピンク、カーキ、パープル、ベージュなど、とりどりの色のものを10枚ほど持っています。Tシャツはシンプルで流行もなく、何度洗っても型崩れもないです、色褪せないのでとても重宝しています。
靴は、腰痛で腰を曲げられないので、立ったまま脱ぎ履きできるかかとの低いパンプスに決めています。

フェリシモで購入したワンピースを着て。
YouTube動画で着ているローズカラーのロングワンピースは通販会社フェリシモで取り寄せました。孫娘が「フェリシモって面白いよ」とカタログを見せてくれて、素敵なワンピースがあることを教えてくれたのです。若い女性向きのブランドだと思いますが、年齢に関係なく好きな服を着て楽しむようにしています。同じデザインで、ローズ、ライトグリーン、ライトグレーの3色を気分に合わせて着ています。少し厚手の木綿なので、スリーシーズン着られるのも良いですね。
着るワンピースが決まったら、中に着るTシャツや靴下、靴を選んでいくことにしています。ちぐはぐな格好にならないように、全体的な色のバランスを考えて選ぶことを心がけています。
孫が遊びに来ているときは「どの色がいいかしらね?」とアドバイスをもらうことも。「おばあちゃん、ピンクが似合うね」などと言われると嬉しいものです。
人にお会いするときは、おしゃれにいつも以上に気合いを入れるのも楽しいです。私はアクセサリーが大好きで、イヤリングで耳もとを飾るときも、ピンクのワンピースなら、ピンク色のクラシックなイヤリング、といったように、服装に合わせて選ぶようにしています。
お肌のお手入れは、お水で顔をサッと洗って、オールインワンクリームを顔全体に塗っておしまいです。
洋服もお肌のお手入れも1日の自分をスタートさせるものでしょう。これからも楽しむつもりです。
おばあちゃんとは世代を超えて、おしゃれ談義! 姉より
祖母はTPOに合わせて、いつもおしゃれな着こなしをしていて質の良いものを知っています。あるとき、真っ赤なタートルネックのセーターを着ていたので、「どこで買ったの?」と聞くと、「これは30年前にデパートで買ったの」と。長く大切に着ていることに感心しました。
フェリシモの服は自分のものを注文するついでに、なにげない気持ちで紹介したのですが、ある日気がついたら祖母も購入するようになっていました。興味心をくすぐられて、買ってみたくなったのだと思います。
装うことの大切さ、実感しました(Kuro語録)
ある日の撮影中、赤いエプロンを身につけたら、カメラ越しにも祖母の動きがアクティブになり、表情が明るくなったと感じたことがありました。身につけるものの力を感じた瞬間でした。






