『農家が教えたい 世界一使える野菜の教科書 おいしくて体にいい選び方&食べ方』 (しん|野菜を育むプロさん/KADOKAWA)第2回【全10回】
物価高を実感する毎日、せっかく買った野菜は無駄にしたくないですよね。おいしく、そして全て使い切るための工夫をしたい、そんな方におすすめしたいのが書籍『農家が教えたい 世界一使える野菜の教科書 おいしくて体にいい選び方&食べ方』(KADOKAWA)です。執筆者は、群馬県で大規模農家を経営している「しん|野菜を育むプロ」さん。野菜のスーパーでの正しい選び方や保存法から、その日の体調にあわせた野菜の選び方、食べ方までを豊富な知識と経験に基づいて解説しています。今回はこの本の中から、毎日の買い物や料理が楽しみになる野菜の豆知識をご紹介します。
※本記事は著=しん|野菜を育むプロさん、監修=東京慈恵会医科大学附属病院栄養部の書籍『農家が教えたい 世界一使える野菜の教科書』から一部抜粋・編集しました。
長ねぎは冬(11〜12月)が旬!
寒い中で甘みを蓄えつつ、ゆっくり成長する冬の長ねぎは、味が濃く食感がいいのが特徴。薬味にすれば爽やかな辛み、火を通せばとろっとした甘みを楽しめます。
美味しい長ねぎの選び方
日に当たって光合成が起こると緑色になるため、緑と白の境目がはっきりしているのは葉鞘部がしっかり土に埋まっていたということ。これが、みずみずしい長ねぎを見分ける1つのポイントです。少し触れてみて弾力があるものは、健康に育って巻きがしっかりしている長ねぎの証。先が変色したりしなびたりしているのは鮮度が落ちているサインです。太さが均一でないものは生育不良なので避けましょう。
農家だから知っている!おいしい野菜の食べ方
長ねぎとサバ缶の鍋
具材は長ねぎのぶつ切りとサバの水煮缶だけ。好みの鍋の素を加えて火にかけ、ねぎがくたっとしてきたら食べごろです。
長ねぎのグリル
香ばしくて、とろっと甘い熱々のグリル。中は柔らかく、表面はこんがりするまでじっくり焼いて、最後にしょうゆをまわしかけるだけで完璧です。
長ねぎの処理法をチェック!
水にさらして辛みを和らげるときは、水溶性の栄養素が損なわれすぎないよう、サッとさらす程度に。
【切る場合】
根元に近いほど甘みがあり、葉に近いほど辛みがあります。繊維に沿って切ると辛みが抑えられ、繊維を断ち切ると辛みが強くなるので、用途に応じて使う部分や切り方を変えると◎
長ねぎを長持ちさせる保存法
3等分くらいに切り分けてから濡らしたペーパーで包みます。
【冬季の場合】
切り分けずに乾いたペーパーで包み、風通しのいい冷暗所に保管。
プランターの土に挿して水をやると根を張り、さらに長持ち。