チェックしておきたい「お年玉のマナー」。好印象につながるポチ袋の書き方をご紹介

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『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』 (岩下宣子/主婦の友社)第13回【全18回】

知っているようで意外と知らないのが年末年始のマナー。年賀状や初詣、お年玉など、年末年始には古くからの行事や習慣、しきたりがたくさんありますが、「正しいやり方は知らない」「やっているけど理由は分からない」ということも多いはず。知らなくて恥をかいた...なんてことのないよう、年末年始のしきたりやマナーを「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に聞きました。今回は、お年玉を渡す相手、ポチ袋やご祝儀袋の書き方について。この機会に、お年玉にまつわる礼儀作法をおさらいしておきましょう!

自分の親や上司のお子さんへのお年玉はアリ?

お年玉の語源は「年魂(としだま)」で、年神様にお供えしたお餅に宿ると言われています。
昔は、お供えしたお餅を最初に家長がいただき、家長を通じて家族に分け与えたものが「お年玉」と呼ばれるようになりました。
この由来にもあるように、お年玉は「目上の方が目下の人に与えるもの」です。自分の両親や上司の子さんへのお年玉は失礼に当たってしまいます。
そのような場合、両親や祖父母へは、表書きを「御年賀」にして渡せばOKです。
一方、上司のお子さんに対して「御年賀」はNG。

「上司のお子さんに渡す場合は、表書きを『図書料』『文具料』などにすればOK。図書券などでもいいですが、本来渡したい品物に"料"を付ければ現金を渡しても問題ありません」(岩下先生)

お札は新札で。ポチ袋やご祝儀袋は正しく書くこと

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お札をあげる場合、新札を用意してポチ袋かご祝儀袋に入れましょう。
肖像(顔)がある表面が内側になるように折り、袋の大きさ次第で三つ折りでも四つ折りでも構いません。
袋の表側には、左上にお年玉をあげる子どもの名前を書いて、下側の中央にお年玉を渡す大人の姓を書きます。
裏側の左下には、入れた金額を書いておきましょう。

お子さんにとって、お正月という少し改まった場でお年玉をいただくことは、礼儀を身につけるいい機会。片手ではなく両手で受け取ることや、目を見てお礼を言うなど、幼いお子さんであっても最低限のマナーは教えておくといいでしょう。
そして渡す際には、健やかな成長を願い、応援している気持ちも一緒に伝えてあげてくださいね。

文/さいとうあずみ

 

岩下宣子
「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(中経の文庫)、『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)など著書多数。近著に『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』(主婦の友社)。

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