知らないと困る「初詣での参拝の作法」。いきなりお願いごとを言うのはタブー!

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『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』 (岩下宣子/主婦の友社)第10回【全18回】

知っているようで意外と知らないのが年末年始のマナー。年賀状や初詣、お年玉など、年末年始には古くからの行事や習慣、しきたりがたくさんありますが、「正しいやり方は知らない」「やっているけど理由は分からない」ということも多いはず。知らなくて恥をかいた...なんてことのないよう、年末年始のしきたりやマナーを「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に聞きました。正しい参拝の作法は、マナーとしても、神様にきちんと願いを届けるためにも知っておきたいですよね。拝殿でまごつかないよう、おさらいしておきましょう!

まずは住所と名前から! お願いごとをは心を込めて一つだけ

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参拝の際、いきなりお願いごとを言うのはタブーです。
また、心の中で住所と名前を神様に告げて、自分の所在を明らかにするのも大切です。
名乗ってから、「昨年はありがとうございました」「無事に新年を迎えられました」などと、感謝を捧げましょう。

「お願い事をする際もあまり欲張らず、心を込めて一つだけお願いしましょう。その際も「○○を叶えてください」ではなく、「○○が叶うよう、お力をお貸しください」というように丁寧にお願いすること。そして、願い事が叶った時はお礼参りをして、神様とのご縁をつなげていけるといいでしょう」(岩下先生)

<参拝の作法>
・拝殿の前で軽く一礼する
・鈴を鳴らし、静かに賽銭を納める
・深く2回、頭を下げる
・両手を合わせ拍手を2回打つ
・両手を合わせて祈念する
・深く一礼し、後ずさりして拝殿から退く


参拝の際も真ん中に立つのは避けるようにしましょう。
また、神社によって作法が違う場合もあるので、その神社の作法に従ってください。

参拝は、初詣はもちろん、厄除けのご祈祷や七五三参りなど折に触れて必要になるもの。正しい作法を身につけて、神様にしっかり願いを届けましょう。

文/さいとうあずみ

 

岩下宣子
「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(中経の文庫)、『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)など著書多数。近著に『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』(主婦の友社)。

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