恋愛における男女の「認識の違い」を描いた漫画『先輩は綺麗な人だった』。SNSに投稿するなり10万いいね! を獲得した本作のリメイク版が公開され、人気を集めています。作者の理系女ちゃん(@rikejo_chan)さんにお話を伺いました。
■職場の先輩に恋をした男性。ピュアな恋愛漫画と思いきや...
職場の先輩に淡い恋心を抱く男性主人公。彼は多忙な先輩のために自分ができる限りのサポートをし、仕事にも真剣に打ち込みます。すべては大好きな先輩に喜んでもらうために。
■後輩からの好意が「怖い」。一方的な恋心が「恐怖」に感じる
しかし物語の後半、好意を寄せられている先輩側に視点が切り替わると、思いもよらない真実が明らかになります。彼女は後輩からの好意を「怖い」と感じ、彼からのしつこい連絡にも困っていたのです。先輩視点で見た後輩は、見た目や雰囲気もまるで別人のよう...。
視点の切り替えによって浮き彫りになった認識のズレ。本作のもととなったSNS版『先輩は綺麗な人だった』は大学院の研究室を舞台に描かれていますが、これは実際にあった話を題材にしたそうです。作者・理系女ちゃん(@rikejo_chan)さんにお話を伺いました。
ーー『先輩は綺麗な人だった』は元々、SNSで10万いいねの反響を集めた作品です。まず
は本作を描いたきっかけを教えてください。
理系女ちゃん、という名前でアカウントを運営しているように、Xで理系や理系大学・大
学院に関わるコンテンツを発信しています。その中で、あまり話題にあがらない大学院で
のハラスメント問題を取り上げたいと思ったのがきっかけです。
ーー本作は実話をもとに制作されたのでしょうか?
はい。知り合い等の体験を参考に制作したものとなっています。
元々は大学内でのトラブルを取り上げる目的で制作したので研究室内での人間関係という
設定で描いていました。しかし、同様のトラブルはそもそも理系や大学に限ったものでは
ないので職場内での人間トラブルというより一般的な舞台設定に変更しました。
恋愛に限らず、言葉や思いが発信者の意図せぬ形で伝わってしまうことは珍しくないこと。本作のような「認識のズレ」を起こさないためにも、客観的に自分の言動を確認できると良いですね。