汚れてきたインテリアの布製品も、思い切って洗うなら、いま! 洗濯王子として人気の中村祐一さんに、プロの技を教わりました。「汚れものの洗濯は、梅雨が大きな節目に。そのまま梅雨を越すと、途端に黄ばみや虫食いが増え、特にインテリアはカビやダニが繁殖。少し手を掛けて洗えば、家庭用の洗剤や漂白剤で十分、予防できます」と、頼もしいアドバイスが。できれば湯で洗うと、熱で洗浄力がアップ。浴槽の湯を残り湯用ポンプでくむとラクにできます。また、洗濯槽のカビや汚れを落としておくことも大事です。
窓に近い白レースは要注意!【カーテン】
レースカーテンは窓の結露で黒カビが生えがち。湯を使い、粉末洗剤+酸素系粉末漂白剤でつけ置き洗いすると、しっかり除菌できて白さも際立ちます。
1.畳む
大判の洗濯ネット(約50×60㎝)を用意。ネットの横幅に合わせ、カーテンをびょうぶ畳みにしてネットへ。丸めるよりも洗濯の水がよく通り、シワがつきにくい。
2.洗濯液を作る
洗濯槽に湯(40~50℃)をカーテンのかさより多く入れ、粉末洗剤、酸素系粉末漂白剤を入れる。目安は湯1ℓにつき各5g。
3.つけ置きする
洗濯機を軽く回して洗剤を溶かす。カーテンを入れて手で数回押し洗いし、30分(水の場合は1時間強)置く。長時間放置せず、そのまま排水→脱水。
4.洗って干す
脱水後、洗剤は入れずに標準コース(あれば毛布コース)で洗濯。縦にピンと伸ばし、カーテンレールに掛けてそのまま干す。
小さめなら浴室で手洗いOK!【ラグマット】
足裏の皮脂で思った以上に汚れているもの。洗うとさっぱりして、梅雨からのダニ発生も防げます。大判のものは水を含むと重くなるので、小さめのものから試してみましょう。
1.洗剤をつける
浴室の床にラグを広げ、シャワーで全体に水をかける。おしゃれ着用洗剤(60×90㎝のラグで15~20㎖)を端から蛇行させながら全体に垂らす。
2.ブラシで端からこする
①手前に毛を逆立てる→②奥に戻すという要領で繰り返すと、毛玉ができず汚れがかき出せる。
3.シャワーですすぐ
全体をこすったら、シャワーの水をやや勢いよく当てて洗い流す。手のひらで毛をなでながら、洗剤分が残らないようによく水を通して。
4.水けをきる
浴槽の縁に、ラグの角が下に向くよう斜めに掛ける。水を含むと重くなるため、持ち上げるときに足を滑らせたりしないよう注意を。
5.脱水して吊り干し
折り畳まず、なるべく洗濯槽の中に広げるように入れて脱水するのが、折りジワをつけないコツ。軽く3分ほど脱水し、風通しのいい場所に広げて干す。ピンチにつり下げるか、重ければ4と同様、角を下に向けて物干しざおに斜めに掛けて干す。
後編:あなたの寝具、大丈夫?枕とベッドパッドも洗う!洗濯王子が直伝、インテリアの大物洗い
洗濯王子こと 中村祐一(なかむら ゆういち)さん
1984年、長野県生まれ。洗濯家、クリーニング師。洗濯王子の愛称でテレビや雑誌などで大活躍。著書に『マンガでわかる洗濯の裏ワザ』(家の光協会)など。