「半年で東大生になってやるー!」ズボラ主婦が過去問に苦闘した結果!?/ただの主婦が東大目指してみた

自分に期待できるように   5月31日

半年で東大生になってやるー!

......そんな大口叩いといて、このザマか? あきらめるのはすっごくダサいけど、別に悪いことじゃない。だって本来私には、「主婦」って役目があって「東大合格」はプラスアルファなんだから。

じゃあ私は、何が嫌で、何を恐れている? いろいろ考えて、「絶対これしかない!」って決心した東大受験。自分の夢への道のりの、こんな序盤のちっちゃい穴に落っこちて、進むことをあきらめちゃったら。今後自分の中に、何も求めなくなるだろうし、自分に期待だってしなくなる。

でも、自分があきらめやすい人間だってレッテルを貼るなんてことは絶対したくない。全力で最後までがんばったけど、ダメでした!......それなら、べつに構わない。

がんばったという勲章が、私の中で生き続けるんだ。よしダメでもいい。全力で最後までやってみよう。

モチベーションを上げるために、一度キャンパス見学でもしてみようか。そう思って、東大のホームページを見ていると、こんな情報がはいってきた。

 

〈東京大学大学院〇〇研究科入試説明会6月2日〉

 

えっ、夏の院試の説明会は、明後日がラストなんだ。しかも、ここなら興味がある学問の研究ができる。大学院かぁ......。まぁ学部希望だけど、とりあえず行っておこうかな。東京に行く口実もできるしね。

「夫くん、明後日東京に行ってきていいかな? 興味がある分野の研究科の院試説明会があるみたいなんだ」

大阪から東京に行くには、そこそこお金がかかってしまう。こんなときは、一家の大黒柱の許可が必要だ。

「いいよ。......でもオレも一緒に東大の説明会、行きたいな」

やったー、 ......でも、なぜ一緒に......?


 
※本記事はただっち 著の書籍『ただの主婦が東大目指してみた』(フォレスト出版)から一部抜粋・編集しました。
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