【京都ひとり旅】京都の夜をコンプリート!厳選「おばんざい」と「ワイン」店と夜の過ごし方

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※写真はイメージです

『歩いて旅する、ひとり京都』 (山脇りこ/集英社)第7回【全8回】

NHK「あさイチ」などに出演する料理家でエッセイストの山脇りこさんは、大の関西旅好き。年に4、5回は京都や大阪を訪れるそうです。そんな山脇さんの新刊が、旅エッセイ『歩いて旅する、ひとり京都』(集英社)。 「京都は歩くだけで楽しい街」と語る山脇さんが提案するのは、誰にも気兼ねせず、気の向くままに歩を進める贅沢な旅です。 京都、そして大阪、大津、近江八幡、明石、城崎...、一歩踏み出して"私とふたり"で歩けば、新しい景色やグルメに出合えるかもしれません! 今回は本書の中から、意外にも山脇さんにとって難関だったという「ひとりごはん」の楽しみ方について紹介します。

※本記事は山脇 りこ(著)による書籍『歩いて旅する、ひとり京都』から一部抜粋・編集しました。

夜はおばんざい、がいいけれど

さて、問題のひとりの夜である。

京都だし、おばんざいをちょっといただきたいと思ったら「めなみ」に行く。カウンターに並ぶ、菜っぱとお揚げの炊いたん、海老芋の揚げ出し、鰊となすの炊いたん、などなど、ザ・京都おばんざいがカウンターでいただける。しかも、海外からの上品なお客さんが多くいらっしゃるので、目線が気にならない(いや、日本人だからって、あら、ひとり?って目で見てる人なんていないのだけど)。テーブル席や小あがりとカウンターが離れているのもいい。それに河原町三条からすぐで行きやすくて帰りやすい。

実はこちら、名優、近藤正臣さんのご実家。私、子供のころからファンだからなんだかアガるのです。

昔読んだ森瑤子さんのエッセイに、近藤さんのことがよく出てきた。森さんは大ファンだったようで、小説がドラマ化されて会うことになったときの話もあり。若いころはハンサムでキザな二枚目役が多かったみたいだけど、私は大河ドラマ「龍馬伝」の山内容堂(土佐藩主)の役が印象的でシビれました。朝のNHKの連ドラ「ごちそうさん」のほうるもんじいさんも味があった。

そして、山あいのお宅でおひとりで暮らす日々を追ったドキュメンタリー「妻亡きあとに~近藤正臣 郡上八幡ひとり暮らし~」(NHK)は、誰もが迎える老い、それが淡々と描かれ、だから切なく。わが身に鑑み、母のことを思い出し、胸にくるものがありました。

めなみのお料理は、だしが利いていて、京都のおばんざいとしては甘さひかえめだと思う、すっきりしている。焼酎のお湯割りか、1杯が気前のいい量(たっぷり)の地酒で、ひとりカウンターができる、私にとって稀有な和の店。ひとりなら予約なしでも入れる可能性はあるが、念のため電話を。サクッと気になるおばんざいをお願いして、サクッと帰るのだ。

めなみが理想の京のおばんざいなら、ややフュージョンよりでモダンなおばんざいが「COPPIE(コピエ)」だ。いい風情の町家、布帛ののれんをくぐると、奥のぐるりと囲むカウンターが壮観。燻製鮒ずしのポテサラ、京丹後の岩ガキにトマトとナッツ、焼きクレソンにみょうがとぬた、などなど、そそる料理が並ぶ。クラフトビールや珍しい日本酒も充実している。ひとりでも、お店の人がナイスなトークを仕掛けて来ず、距離感が最適で気持ちいい。人気なので予約を。

ワインで〆るなら、「BAR BAGLIORE(バールバリオーレ)」もいい。独特の雰囲気のミッドセンチュリーっぽいビルの地下にある。かくれ家、はたまた地下の秘密の部屋みたい。

女性の店主によるワンオペで、カウンターだけで、ワインは自然派のみ。ワインのチョイスが素敵で(好みで)、説明も的確。どれもぜんぶ飲んでみたくなる。ここ、16時からやっているのだけど、料理がしっかりボリュームもあって、おいしいから、晩ごはんにしたくなるのです。

そして、早ければ20時か、21時ごろにはホテルに戻る。持参したバスソルトを入れてゆーっくりお風呂に入り、ドラマや映画を誰にも気兼ねなく楽しむもよし。その日買ってきた自分へのご褒美をつまむもよし、本を読みながらの寝落ちもまたよし。もちろん、そもそも部屋で過ごすのもアリ。お昼や昼飲みを充実させて、何か買って部屋へ。

そんな日は、四条烏丸から歩いて10分ほどの、牛肉で知られるモリタ屋さんによる「クォリティフードマーケット SUINA室町店」によくよる。書店が隣接しているのもいいし。

ここで、夜のひとり乾杯用に気になる京都らしいスナック&スイーツを物色するのだ。東京では見たことがない、食べてみたいもの、ひとりでも食べきりやすいものが揃っている。

 
※本記事は山脇 りこ(著)による書籍『歩いて旅する、ひとり京都』から一部抜粋・編集しました。
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