『お笑い脳 イヤなことをおもろいに変える芸人の思考法』 (芝山大補/KADOKAWA)第1回【全8回】
「人間関係の悩みは、芸人の技術によって解決できます」と話すのは、300組以上の芸人にネタを提供してきたネタ作家・芝山大補さん。それに気づいたのは「人前で話すのが怖い」と悩む女性に出会ったことがきっかけでした。その女性に対し芝山さんが伝授したのは、会話と人生が楽しくなるお笑い芸人の思考パターン。しばらくするとその女性は、人前で話すことの恐怖心がなくなったそうです。今回は芝山さんの著書『お笑い脳 イヤなことをおもろいに変える芸人の思考法』(KADOKAWA)から、どんなこともおもしろくとらえる「お笑い脳」へのアップデート方法をご紹介します。
※本記事は芝山大補著の書籍「お笑い脳 イヤなことをおもろいに変える芸人の思考法」から一部抜粋・編集しました。
「お笑い脳」って?
「お笑い脳」にしていくための考え方を伝えていきたいと思います。
では「お笑い脳」とはどういうものかを説明しましょう。
お笑い脳とは、端的に言うと 「お笑い芸人のコミュニケーションの考え方」 です。
僕の講演では、必ずお笑い芸人の思考・考え方を伝えます。なぜなら、技術を教えるよりも考え方を変えるほうが、コミュニケーションの悩みが解決することが多いからです。
例えば、「人と話すのが怖い」と思っている場合、「人と話せる技術」を知っても仕方なくて、「人と話すのが怖い」という考えをまず何とかしないと解決できませんよね。考え方を変えることができれば、コミュニケーションの全てに変化が起こります。
有名な、何とかテレサさんの 「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから」という名言にもあるように、思考から言葉は生まれます。
あなたが「自分だけが目立ったらいい」と思えば、あなたのコミュニケーションは人から話をすぐ奪う人になるでしょうし、あなたが「みんなが楽しめるように」と考えていたら、あなたは話せていない人に話を振るようになるでしょう。
ちょっとした思考の変化はあなたに大きな変化をもたらし、そして人生さえも変えてしまいます。だからこそ、思考・考え方が一番大切なのです。
お笑い芸人の考え方を伝えた人から、「コミュニケーションが楽になった」「悩みがなくなった」などの感想をいただきます。たまに「メガネ、ダサいぞ」とかあるけどね。そういうやつは、何回やっても証明写真が変な顔になる呪いにかかれ!
まぁ、それほど芸人の考え方は学ぶべきものなのです。
なので、あなたをお笑い芸人のような考え方、つまり「お笑い脳」に変えるために、「考え方をアップデート」していきます。