パンダの消化器はそもそもタケを食べるのに適していない/地球の雑学

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パンダの消化器はそもそもタケを食べるのに適していない

タケやササを食べることから、ジャイアントパンダは草食動物のようにみられているが、じつは食肉目クマ科に分類される雑食動物の仲間。草食動物であるウマの腸が約40メートルもあるのに対し、パンダの腸の長さは6メートルほどと、ライオンなどの肉食動物とあまり変わらない。

最近の研究によると、ジャイアントパンダは腸内に、その祖先である雑食性のクマの腸内バクテリアをいまだに保持していることが判明している。また、ほかの草食動物は、繊維質の植物を効率的に分解するために消化器系を進化させることに成功しているが、パンダの消化器官は、いまだ典型的な肉食動物のものであることがわかったという。

これがどういうことなのかというと、ジャイアントパンダは200万年ものあいだ、主にタケやササを食べ続けてきたにもかかわらず、その消化器官は草食に適合していないということだ。また、ジャイアントパンダは、1日14時間で最大12.5キログラムのタケやササを食べるにもかかわらず、消化できる量は摂取量の約17パーセントしかないことも、この結果を裏づけている。

ちなみに、パンダは絶滅の危機に直面しているが、その理由の一つに、異性に対する厳しい選(え)り好みが挙げられている。動物の世界では一般的に、オス同士の争いに勝ったものがメスと交尾をするが、パンダの場合、たとえ争いに勝っても、メスの容姿や性格が気に入らないと、これを拒絶する。それどころか、自分の縄張りを荒らす敵として、メスを攻撃することすらあるそうだ。

 

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人類なら知っておきたい 地球の雑学

(雑学総研/KADOKAWA)

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この記事は『人類なら知っておきたい地球の雑学』からの抜粋です。

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