『毎日が発見』10月号で青柳啓子さんが紹介していた、土台にアルミワイヤーを使った「布ぞうり」。前回作った土台に鼻緒部分を縫い付けて、いよいよ布ぞうりを完成させます。
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3.土台と鼻緒部分を合体
編みひもの隙間に鼻緒を通し、編みひもに鼻緒を縫い付けて固定します。
ここまでくるとかなりぞうりらしくなってきましたが、最後に難関が待ち受けていました。
それは、土台の底部分に裏地をつけること。細かな針目で縫い合わせていくのですが、ぎゅっと詰まった硬い土台と厚手の裏地には、なかなか針が通りません。一針一針、かなりの力が必要で、指が少し痛くなりながらもなんとかぐるっと一周。無事に縫い終えることができました。
さて出来映えは?
すべて手作業で作った"マイ布ぞうり"が、ようやく完成しました! 足幅が狭くならないように気を付けてはいたものの、やはり少し細くなってしまいました。でも、なんとかぞうりらしい形にはなりました。
土台は白のシンプルなデザインですが、鼻緒部分に好みのリネン生地を使ったことで、ちょっとモダンな布ぞうりになりました。
早速履いてみると、本当に自分の足にぴったり! 私は足の甲が高いので、市販のぞうりだと鼻緒部分がきつくて擦れてしまうことがよくあるのですが、自分の足の形に合わせて作った布ぞうりは鼻緒が擦れることもなく、また適度なクッションが入っているので、ずっと履いていても全然痛くなりませんでした。
ワイヤー入りの土台も足の裏にフィットし、本当に吸い付くような感覚で履けて、とても快適なぞうりに仕上がりました。
"マイ布ぞうり"を作ってみて
作る前は、「わざわざ時間をかけて作るのは面倒そう......」と思っていました。でも実際にトライしてみると、確かに少し時間はかかりましたが、自分の足のための最高のぞうりができました。快適すぎるので、もう市販のぞうりには戻れません!
今回は手芸品店で材料を購入しましたが、もう着なくなった古い着物やストール、余っているフェルトなどを使っても作れるので、ぜひ自分好みのデザインで"マイ布ぞうり"作りに挑戦してみて下さい。
写真・文=JUNKO
※「布ぞうりの作り方」は『毎日が発見』2017年10月号に掲載されています。ご購入はこちら。