80代になっても歌っていたい 歌手・八代亜紀さんインタビュー(3)

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八代亜紀としてデビューしてから47年目。ずっと第一線で輝き、演歌の女王というイメージに留まらず、本格ジャズアルバム『夜のつづき』を発表するなど、ますます活躍の場を広げています。そんな八代亜紀さんに、歌手をめざした原点、その美しさの秘密を4回に渡ってお届けします。

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自分のルーツを大事に。80代になっても歌っていたい

――八代亜紀としてデビューしてから47年目。その間、ずっと第一線で輝いていらっしゃいますね。

八代 ありがとうございます。がんばってますよ!


――活動の中で、1番大事にされていることって何ですか?

八代 最初の2年間は全然売れなかったの。3年目に「なみだ恋」というのが100万枚を突破して。そこから、LPからシングルまで、全部ベストテンに入るようになったんですけど、コンサートをやると、応援してくださる方、待ってくれてる方が今でもたくさんいらっしゃるの。何十年にもわたって、支えられている、待ち望んでくれているってすごいことで、はげみになるっていうか。もう、感謝しかないです。


――2年間の売れない時期というのは、それだけ大変だったのでしょうか?

八代 それがね......大変じゃないの(笑)。好きな世界にいて、夢があるから。知らない街のキャバレーを廻って、レコードを手売りしたのだけど、どんなにがんばっても、50枚を積み重ねて、2000枚くらいしか売れないの。


――それって、大変なことですよね?

八代 それがね......辛くなくて(笑)。ただ、1973年に「なみだ恋」が100万枚のセールスを突破したのは、スゴい現実でした。当時、父はよく言っていましたね。スターの仲間入りをしたけど「決して天狗になるなよ。100万枚突破したっていうことは、全然知らない、親戚以外の人たちが買ってくれたんだ。それはすごいことだ。感謝だぞ」と。


――ルーツを大事にされていますね。八代さんがジャズを歌ったアルバム『夜のつづき』では、歌手をめざすきっかけとなった、憧れのジャズシンガー、ヘレン・メリルさんの代表曲「帰ってくれたら嬉しいわ」も収録されています。2013年にニューヨークで共演された際、一緒に歌われたとか。

八代 そうなんです。それはもう幸せでした。「アキさん、ナイスボイス!」って言われて、すごくうれしかったです。


――ヘレン・メリルさんは、当時82歳。今年、87歳ですね。

八代 すごいですよねー。元気で歌っていらっしゃる先輩を見ていると、本当に素敵だと思います。だから、そういう時は「すばらしい!」って本気で拍手するの! 私が同じ年代になった時にも、あんな風にちゃんと歌っていたいって思います。それと同時にね、若い人たちを見ると「大丈夫よ!」って言いたいの。まだまだ知らない世界が広がっているわよって。うふふ。

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構成・取材・文/古城久美子 写真/山本佳代子

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八代亜紀(やしろ・あき)

1950年、熊本県八代市出身。1971年デビュー。「なみだ恋」「舟唄」「雨の慕情」などが大ヒット。2012年、初の本格ジャズアルバム『夜のアルバム』を発表し、世界的なヒットを記録した。画家としても活躍中。

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『夜のつづき』
UNIVERSAL JAZZ / ¥3,000+税

本格ジャズアルバム第2弾。ジャズスタンダード「帰ってくれたら嬉しいわ」をはじめ、歌謡曲「黒い花びら」「涙の太陽」などのジャズアレンジ他。11/13(月)ブルーノート東京、12/25(月)ビルボードライブ大阪、18年1/17(水)名古屋ブルーノートでライブ。

http://www.universal-music.co.jp/yashiro-aki/

この記事は『毎日が発見』2017年11月号に掲載の情報です。
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