喜劇『熱海五郎一座』にご出演の三宅裕司さんと春風亭昇太さんに、舞台の見どころや健康についてお話をうかがいました。お二人の楽しいかけあいからは、『熱海五郎一座』が作り出す笑いの魅力が伝わってきました。
毎度おなじみの一座の男性陣8名は、座長の三宅裕司さんの65歳を筆頭に5人が還暦を超え、若手の方の春風亭昇太さんも58歳。公演を続ける一座の面々の体力はもちろん、年齢を感じさせない若さにも驚かされます。
三宅 今年66歳になりましたよ。一座が始まったころはみんな40〜50代だったよね
昇太 そうですよね
三宅 自分自身がなってみたら、若いころに感じていた"還暦"のイメージとは全然違ったね。昔はもう、ほんとにおじいちゃんだったもの。あと何年かだっけ?
昇太 僕もあと2年で還暦です
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三宅 言えるのは、還暦なんてね、単なる通過点でしかないぞということだよね
昇太 そうですね。僕らが子どものころはおじいちゃんの年齢だったけど、いまは明らかに違いますよね。食の問題なのか医療の問題なのか分からないですけど、やっぱりあとは気持ちの問題だと思いますね。何歳だから何、というのじゃなくて、本人の気持ちの持ちようでどうにかなる気がします
三宅 うんうん、そこが大事
昇太 僕は仕事柄、すっごい年上の先輩たちをずーっと見ているので、年をとるのが怖くないんですよね。この年でもこういう面白いこと言えるんだって思えるので。だから逆に言うと年はあまり意識したことがないんですよ。年をとる、って考えない方がいいと思いますね。年は重ねてるってことですからね。それから、怒ることが癖になるのと同じで、楽しく考えることも癖になるから、どんな物事でも楽しく考える癖をつけるといいですよね
三宅 あとは自分を愛することでしょうね。この一座はみんな自分好き。特にリーダー(渡辺正行)は自分が好きだよ(笑)
昇太 自分を好きすぎです
三宅 リーダーが自分勝手なギャグやってるときに思うよね(笑)。でも自分を好きだと人も許せるんだよね。自分を好きでない人はギスギスしますよ。あとは、好奇心を持っていろんなものを見るというのも、若さにつながるんじゃないかな
昇太 それと、三宅さんも僕も人前に出てる仕事なので、周りの同世代に比べるとちょっと若く見えると思うんです。人目にさらされていると、ちょっと緊張もするし、身なりも気にする。だからみなさんもどんどん外に出るのも大事なんじゃないのかな。男性は一番のお気に入りの服を着て、女性はお化粧をして、ぜひ新橋演舞場へ。演劇をご覧になったことがないという方にお勧めの舞台ですよね
三宅 そう、難しくないしね
東京喜劇 熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第4弾
フルボディミステリー『消えた目撃者と悩ましい遺産』
2017年6月2日(金)~27日(火)
作:吉高寿男
出演・構成・演出:三宅裕司
出演:渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博/深沢邦之(交互出演)、劇団スーパー・エキセントリック・シアター
ゲスト:藤原紀香
会場:新橋演舞場
住所...東京都中央区銀座6-18-2
問い合わせ...チケットホン松竹0570-000-489
料金...1等席:11,000円、2等席:9,000円、3階A席:6,000円、3階B席:2,800円、桟敷席:12,000円
交通...東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」6出口徒歩5分、都営大江戸線「築地市場駅」A3出口徒歩3分
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