JR東日本によって、東日本最高峰の駅弁を決定する「JR東日本 駅弁味の陣2017」が開催されました。エントリーされたのは、JR東日本の管内で販売されている63品の駅弁。WEBサイトとハガキから計2万6251票が投じられ、12賞10駅弁が決定しました。
「大将軍」は新潟県「えび千両ちらし」
味・盛付・掛け紙の総合評価が最も高い「駅弁大将軍」に選ばれたのは、新潟県の「えび千両ちらし」です。全体を覆うように被された大きな厚焼き玉子の下に、ウナギ、コハダ、イカ、エビの寿司ネタ4種が隠されていて、テレビや雑誌でも話題となりました。投票のコメントには「卵焼きの下においしいものがたくさん隠されていて、開ける度に楽しい」「掛け紙が絵葉書になっている事にグッときた」という声も。
えび千両ちらし(新潟県)
2番目に総合評価が高い「駅弁副将軍」に選ばれたのは、秋田県の「<復刻版>鶏めし弁当」でした。昭和22年発売のロングセラー商品で、ホタテの甘露煮、磯揚げかまぼこ、紅ショウガ、奈良漬など30年前のおかずを再現しています。復刻版鶏めし弁当は、販売年数50~99年の駅弁のうち、最も総合評価が高かった駅弁の「歴弁賞~五十年将軍~」にも選ばれています。投票した人からも「昭和を思い出す味でした」「掛け紙のデザインも昔を思い起こさせるような色調」と、昔を懐かしむコメントが多く見られました。
東京駅などで「駅弁味の陣」も開催
2017年の受賞駅弁や歴代の駅弁代将軍に選ばれた駅弁は「JR東日本 駅弁味の陣2017~宴(うたげ)~」によって、東京や大宮などの主要駅で買うことができます。開催期間は2018年1月26日から2月4日までの1週間程度ですので、お見逃しのないように。
JR東日本公式サイト プレスリリースより
帰省や旅行などで、長い時間、列車に乗る機会も増える年末年始。移動中にお腹を満たすなら、おいしいものを食べたいですよね? 大将軍、副将軍の駅弁を購入できる地域に行ったら、見事、戦に勝ったその出来栄えを、ぜひ味わってみてみてくださいね。
文/大内なつき