毎日の暮らしを豊かにしてくれるハーブ。香辛料として、料理に活用すると減塩などにも役立ちます。オイルや酢に漬けて香りや成分を抽出しておくと便利です。香り立つおいしい食卓を演出するハーブの使い方を、ハーバルセラピストの臼井治子さんに伺いました。
ハーブビネガー
ハーブビネガーを使ったドレッシングは、風味がよいです。セージ、タイム、ローズマリー、フレンチタラゴン、チャービル、ローゼル、ディルなどで。
【材料(作りやすい分量)】
好みのハーブ...各1~2本
好みの酢...適量
【作り方】
洗って水けをしっかりふいたハーブを瓶に入れる。ハーブ全部が浸かる量の酢を注ぎ、ときどき瓶を振り、2週間したらハーブを取り出す。好みでニンニクやブラックペッパー粒などを入れると風味が増す。
ハーブオイル
好みのハーブをオイルで抽出します。そのままパンにつけてもおいしいです。タイム、ディル、バジル、ローズマリー、セージなどがお勧め。
【材料(作りやすい分量)】
好みのハーブ...各1〜2本
オリーブオイル、グレープシードオイルなど...適量
【作り方】
洗って水けをしっかりふいたハーブを殺菌した瓶に入れる。ハーブ全部が浸かる量のオイルを注ぎ、ときどき瓶を振り、2週間したらハーブを取り出す。好みでニンニクや赤トウガラシなどを入れると風味が増す。
バジルソース
生のバジルもソースにすれば1年を通して使えます。長期保存するには、殺菌した瓶に入れてソースの表面をオリーブオイルでおおい、冷蔵庫で保存します。それ以外は1週間ほどで使い切ります。市販品とはひと味違うおいしさです。
【材料(作りやすい分量)】
バジルの葉...100g
ニンニク...2片
松の実...40g
塩...小さじ1
エクストラバージンオリーブオイル...1カップ
【作り方】
バジルの葉は洗って水けをよくふき取り、ミキサーに入れる。その他の材料もすべて加えて、ペースト状になるまで混ぜる。
自家栽培したハーブを使えば、新鮮・安心です。ぜひ、栽培からチャレンジしてみてくださいね。
臼井治子さん
1953年、東京生まれ。日本女子大学家政学部家政理学科生物農芸(現理学部物質生命科学科)卒業。幼いころから父親と奥多摩を歩き、草花と親しむ。庭に山野草とともにハーブも多数植え、楽しんでいる。緑花文化士、ハーバルセラピスト、アロマテラピーアドバイザー、森林インストラクターとして幅広く活躍。