ひと昔前、「還暦」と言えば赤いちゃんちゃんこを着てお祝いをし、高齢者の扱いをされていましたが、今の60歳は見た目も若々しく、バリバリ働いている方も多い現役世代です。とはいえ、やはり加齢にともなって、若いころには感じなかった不調がいろいろな形で出てきていることも...。
たとえば60歳前後から増えてくるのが、「耳の聞こえづらさ」。「加齢性難聴」は、確かに75歳以上は7割以上の方に症状が出ると言われていますが、実は始まりは50歳ごろ。60代前半では5~10人に1人、60歳後半で3人に1人の割合で症状が出るという調査結果もあります。今回はそんな症状が出始める世代の女性3人にお集まりいただき、ワイヤレスのテレビスピーカーをお試しいただきました。
―まずは今回お集まりいただいたみなさまの、ご自身の「聞こえ」がどのような感じなのか教えてください。
Mさん:私は61歳ですがだいぶ前から耳が遠くなっていて、お試しで片耳だけ補聴器を買ってみたこともあります。テレビを見ていると人が話している声が聞こえづらくて、大きい音にしています。
Aさん:私は65歳です。健康診断で「片耳がやや難聴である」と言われたことがあります。耳鳴りがしていたり、自分でも「聴力が落ちてるな」という実感はあるんですが、「ちょっと聞こえづらいな」というくらいで、ふだん生活をするには特に不便は感じていません。ただ私も、テレビで人の声が聞こえづらくて...。夫と2人でテレビを見ていると私はセリフが聞こえなくて、音を大きくしています。でも夫にはかなり大きいらしく...。独立して別に住んでいる息子が時々帰ってくると「こんなに大きくしてるの⁉」と音を下げられちゃって、「聞こえない~」となったりしてます。
Iさん:私はいま61歳ですがまだ自分は聞こえの不自由は感じていないです。でも91歳の父の耳の聞こえが悪くて、自分もいずれああなるんだろううなと思っています。帰省すると父がすごく大きい音でテレビを見ていてびっくりしています。