ライフスタイルの変化によって、薄毛を気にする人は男女にかかわらず増えています。本誌の読者モニター350人にとったアンケートでも、薄毛が気になっている人は多数いました。薄毛への対策は早ければ早いほど実を結ぶといわれているため、薄毛対策はできるだけ早く始めたいですよね。
今回は、薄毛の予防に有効なマッサージ術、おすすめの食事、さらに髪を豊かに見せるヘアアレンジの簡単な「ちょいテク」を、ヘアメイクの野崎裕子さん、HARG治療センターの福岡大太朗医師、名古屋Kクリニックの岡嶋研二医師にそれぞれ伺っていきます。
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育毛に大切なのは継続した頭皮マッサージ
「目指すのは、清潔で柔らかい頭皮です。マッサージで血行を良くすることで新陳代謝を促します。また、頭と首の間のリンパが詰まっている場合もあるので、リンパマッサージも併せて行ってほしいですね」とはHARG治療センターの福岡先生。
「マッサージの際は、爪で頭皮を引っかけないよう注意しましょう。使用する育毛剤でおすすめなのは、毛母細胞を活性化するビオチンや、血管の老化を防ぎ、毛細血管を拡張する働きがあるギンコビローバ(イチョウ葉エキス)という成分入りのものです。育毛剤がなければヘアオイルで代用しても構いません」
マッサージを毎日続けることこそ、薄毛予防の最善策です。
頭皮マッサージ基本法
【ツボの刺激】
1日2回朝晩約3分( 1 と2 をセットで2回)
1. 頭部の中央ライン(鼻筋の延長線上)を生え際から頭頂部まで4点に分け、力を入れやすい両方の指で各10秒間ほど1点押しします。
2. 眉頭の延長線上を生え際から頭頂部まで4点ずつに分け、両手の人さし指の腹に力を込めて各10秒間ほど押し込みます。
【こり解消】
1日2、3回いつでも約3分
1. 小指をこめかみに当てた後、人さし指、中指、薬指を頭皮に置きます。4本の指で思い切り圧をかけ、そのままキープして2 に続けます。
2. 4本の指を回転させながらゆっくりと耳の後ろ上方に移動させます。ありったけの力を込めて頭皮にしっかり刺激を与えましょう。
【リンパ刺激】
1日1回寝る前3~5分
1. 耳の後ろの付け根に小指を当てた後、人さし指、中指、薬指を首のへこみに置きます。押すと痛気持ちいいところがリンパ節ですよ。
2. 1 の状態から、斜め上(後頭部の中心)に向けて指で圧をかけながら移動させます。指で髪の根元をかき上げるイメージです。
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取材・文/荒井さやか 撮影/楠本隆貴(will creative)
HARG治療センター医師
福岡大太朗(ふくおか・ひろたろう)先生
HARG治療センター 新宿 桜花クリニック院長。毛髪再生医療の分野を確立し、HARG療法を全国に広める。