育毛剤は髪を育てるものではなく、髪を現状維持させるもの!/抜け毛予防

pixta_20992265_S.jpg抜け毛は自分とは関係ないと思い、特に気にせず生活していませんか? そんな方は要注意! 髪は抜け始める前からケアすることが重要なのです。特別なことは必要ありません。衣食住を中心とした生活習慣を根本から見直すだけで、数年後の未来の自分の髪に先行投資することができます。最新の科学的根拠をもとに知識を深め、薄毛にならないための生活を今から始めてみませんか。

抜け毛にまつわるさまざまな原因や治療法、ケアなどを薄毛治療の第一人者である岡嶋研二先生に伺います。

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育毛剤とマッサージの相乗効果で育毛を促進しよう

育毛剤という名前から、使えば髪がフサフサ生えることを期待してしまいますが、育毛剤の使用で大幅に薄毛が改善することはないのが実情です。抜け毛に悩んでいる人が使い続け、数ヵ月後に抜け毛が減っていると感じられたら、それは「効果あり」とみなされます。育毛剤とは、これ以上抜け毛を増やさないようにするためのものなのです。

さて、育毛剤の効果を上げる方法ですが、夜に頭皮をマッサージしながら塗ってみてください。就寝中はIGF-1が増えるため効果が現れやすくなります。また頭皮に刺激を与えると、血行がよくなり頭皮が柔らかくなるため、IGF-1も増やすことができます。必ず「育毛剤を塗る+マッサージ」はセットで行ってみてくださいね。5~10分程度、髪の薄さが気になるところや、耳の後ろのくぼみにあるリンパ節を中心に刺激しましょう。

 
唐辛子エキスや、唐辛子の辛味成分カプサイシンが効き目あり!?

育毛剤の成分ですが、知覚神経を刺激する唐辛子エキスや、カプサイシン入りのものがおすすめです。この成分は副作用がないため安心して使えます。一方で絶対に使ってはいけないのが、かゆみ止めなどに使われることの多い「抗ヒスタミン剤」です。これは育毛どころか脱毛を引き起こしうるため大変危険です。たとえ「医薬部外品」という表示があっても、安易に選ばず、自分の目で成分をしっかりと確かめてから購入することをおすすめします。

 

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取材・文/荒井さやか

<教えてくれた人>
岡嶋研二(おかじま・けんじ)先生

1978年、熊本大学医学部卒業。1982年、熊本大学大学院医学研究科修了(医学博士取得)。日本学術振興会特定国派遣研究員としてウィーン大学医学部への留学、熊本大学医学部助教授、そして名古屋市立大学大学院医学研究科教授を経て、2012年4月、名古屋Kクリニックを開院。血液学を中心に研究を進め、育毛作用を有するインスリン様成長因子-1(IGF-1)を増やす新たな方法を見いだし、育毛効果を発揮する治療法の開発へと応用している。

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