不十分な睡眠が糖尿病の一因に?睡眠時間のボーダーラインとは

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血糖値が高くなる病気「糖尿病」。生活習慣病のひとつに数えられており、時には命の危険を伴うケースも。実は糖尿病のリスクには、"睡眠時間"が大きく関わっています。そこで今回は、糖尿病と睡眠の関係性についてご紹介します。寝苦しくなるこれからの季節の参考にしてくださいね。


少ない睡眠が「糖尿病」を引き起こす危険性がある理由

以前放送された「ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS系)では、"睡眠時間"にまつわる健康トラブルが紹介されました。「熟睡できない」「寝つきが悪い」など、日本人の8割が抱えている睡眠トラブル。不充分な睡眠は、様々な病気を引き起こす原因になります。

誰もが耳にしたことがある「糖尿病」も、睡眠時間が影響する病気のひとつ。RESM新横浜院長・白濱龍太郎先生は睡眠時間が平均5時間以下の場合、糖尿病の発症リスクは通常のおよそ5倍になると発表していました。睡眠時間が短いと、血糖値をあげるホルモンが増加。さらに血糖値の上昇を抑える「インシュリン」の働きも低下してしまうため、糖尿病の発症リスクが高くなります。現在、充分な睡眠を取れていない人は注意が必要なのだそう。

先生によると、糖尿病のリスクに繋がる睡眠時間のボーダーラインは、"7時間"。ボーダーラインを下回ると比例して糖尿病の発症率もあがるため、最低7時間の睡眠が理想的とのことです。

番組を見ていた視聴者からは、「糖尿病のリスクが5倍になっちゃうのは結構やばい。もう少し寝よう...」「今の生活送ってたら完全に糖尿病になるところだった」など心配の声が続出。さらに「寝る1時間前になったら明るさを落として、寝る準備するようにした」「ゆっくりお風呂に入って快眠を目指す!」など、睡眠を見直す声が多く見られました。


朝の具だくさんみそ汁が快眠に効果的!?

白濱先生は快眠に効果的な食べ物として、「みそ汁」をピックアップ。夜ぐっすり眠るためには、"トリプトファン"とよばれる成分の摂取がカギになります。トリプトファンが多く含まれている「大根」「ほうれん草」「油揚げ」「豚肉」を活用できる"みそ汁"は、快眠効果を促す食べ物としてぴったり。

ただし、夕飯時ではなく、"朝"にみそ汁を飲むのがポイント。というのもトリプトファンは摂取してから15~16時間ぐらいかけて、やっと眠りを促すホルモン「メラトニン」に変わっていくため。「朝食に取り入れやすい」という点でも、みそ汁が快眠にはおすすめとのことです。

睡眠にまつわる健康トラブルは糖尿病だけではありません。眠っている間に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」も睡眠時に気をつけるべき病気のひとつ。今充分な睡眠がとれていない人は、早めに「睡眠」を変えていく必要があります。まずはできることから始めて、毎日の快眠を心がけていきましょう。

文/藤江由美

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