口内炎がたくさんできるのは疲れのせい?それとも.../高谷典秀先生「なんでも健康相談」

口内炎がたくさんできるのは疲れのせい?それとも.../高谷典秀先生「なんでも健康相談」 11899107yoko.jpgあなたの身体のお悩みに医療法人社団同友会理事長 高谷典秀先生が答える「なんでも健康相談」。今回はこんなお悩みに答えます。

 


たくさんの口内炎で食事が辛いです

67歳の女性です。最近、口の中にたくさんの口内炎ができてしまい、悩んでおります。

ほとんど毎月のように口内炎ができています。食事をするのがとても辛くて、食べる量も減ってしまいます。唾を飲み込むのにも痛いほどです。

薬局で、塗り薬を買って試してみたのですが、効いているようには思えません。

主人は、口内炎がたくさんできるのは疲れているせいだと言うのですが、本当でしょうか。何か他の病気が隠れていると、恐いですので、原因は分かりますでしょうか。

  

まず原因を診断。ウイルス、義歯、合併症などの可能性があります

今回は頻繁に口内炎が出来てしまってお悩みの方からのご相談です。

口内炎というものは、多くの皆様がご経験されていることかと思います。アフタと呼ばれる、丸くて白い傷口が口の中にできてしまうものが一般的で、食事をされる際に、口の中を誤って噛んでしまった後などにできることが多いのではないでしょうか。

しかし、今回のご相談の方のように、はっきりとした誘因がなく、繰り返し口内炎ができてしまうケースもあります。これは慢性再発性アフタというもので、ストレスや栄養不足などが関係していると言われていますが、はっきりとした原因は分かっておらず、そのため対策もなかなか難しいものなのです。

一般的な口内炎の治療法は、ステロイドの塗り薬や貼り薬が用いられます。薬店でも市販されてはおりますが、効き目は人によって様々ですので、その都度、試してみるしかないというのが現状です。

しかし、同じ口内炎でも、原因によって治療法も異なるため、最初の段階できちんと診断をしておかなければなりません。たとえば、ヘルペス口内炎という、単純疱疹ウイルスや帯状疱疹ウイルスなどの感染によって起きる口内炎の場合は、ウイルスの感染が原因のため、抗ウイルス剤の投薬が必要です。このような場合に、ステロイド薬を使用してしまうと逆効果になってしまいます。

また、ご高齢の方の場合ですと、入れ歯を使用している方に起こる、義歯性口内炎というものもあります。義歯による口内炎にも2種類あるのですが、まず、合わない入れ歯をそのまま使用し続け、口の中を傷つけてしまい、その場所が口内炎になるもの。口の中を噛んでしまったときに出来る口内炎と似ているのですが、この場合は、入れ歯がきちんと合うように治していただかなければなりません。

もうひとつ、入れ歯が不潔な状態ですと、カンジタなどの菌が繁殖してしまいます。高齢で免疫力の低下などがありますと、この菌に感染してしまい、口内炎が起こることがあります。この場合は、やはり安易にステロイド剤を使用してしまうと逆効果となってしまいますので注意が必要です。

また、ご本人も心配されているように、何か他の病気が隠れている可能性もあります。稀ではありますが、口内炎が沢山出来てしまう方の場合、ベーチェット病という膠原病など、全身の病気による合併症として口内炎が生じていることがございます。あなたのように、一般的なレベルよりも多く口内炎ができる場合には、念のために一度内科を受診していただき、そういった病気が隠れていないか、一度チェックをすることが必要でしょう。(老友新聞社)

※そのほかの「高谷典秀先生「なんでも健康相談」」はこちら。

 

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高谷 典秀 先生(たかや・のりひで)

医療法人社団同友会 理事長。順天堂大学循環器内科非常勤講師。日本人間ドック健診協会 理事。学校法人 後藤学園 武蔵丘短期大学客員教授。

著書に『健康経営、健康寿命延伸のための「健診」の上手な活用法』(株式会社法研)など。

 
この記事は『日本老友新聞』に掲載の情報です。

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