『食べなきゃキレイになれません 食べるほどやせて肌も体も若返る食事術』 (萩野祐子/KADOKAWA)第1回【全10回】
女優・タレント・アスリートらがこぞって指名する人気管理栄養士、萩野祐子さん。その初めての著書『食べなきゃキレイになれません 食べるほどやせて肌も体も若返る食事術』(KADOKAWA)では、40代、50代からでも理想の体になれる、"食べるほどキレイになる"食事法をたっぷり紹介しています。 今回はこの本の中から、「どんな美容法より効くのは噛むこと」「キレイになる黄金比は『ご飯:おかず=6:4』」といった、目からウロコが落ちるようなメソッドの数々をご紹介します。 食事は毎日、そして一生続くこと。「何を」「どう」食べるかちょっと見直して、一生モノのキレイと健康を手に入れましょう!
※本記事は萩野 祐子著の書籍『食べなきゃキレイになれません 食べるほどやせて肌も体も若返る食事術』から一部抜粋・編集しました。
どんなダイエットよりキレイに効くのは「嚙むこと」
「とにかくよく嚙みましょう」これは、すべてのクライアントのみなさんにお伝えしていることです。
じつは、本人はそのつもりでも、実際に嚙むことを意識しながら食事をしている人はほんのひと握り。とくに「どんなダイエットを試してみても、なかなかやせない」という場合は、嚙んで食べていないケースが多いのです。どんなダイエットより速く、確実にキレイになれるのは、とにかくよく嚙むことです。
「食べたい」という気持ちがあるのに、それを無理に抑えつけるのは難しいことです。ですが、「食べたい」という気持ちが起こらないようにすることは誰にでも簡単にできます。それが、よく嚙むということなのです。
私たちが食べものを嚙んで食べるとき、レプチンというホルモンが分泌されます。レプチンは食欲を抑える働きがあるだけでなく、私たちの体内にたまった脂肪を燃焼させたり、エネルギー消費を促進したりする役割もあるとされています。
ただし、そんな「やせホルモン」のレプチンが分泌されるのは食べはじめてすぐではありません。一説によると食事をスタートして20分後ともいわれています。これは、ゆっくり時間をかけて食べないと「やせホルモン」は分泌されないということ。だからこそ、時間をかけてよく嚙んで食べる必要があるのです。
ためしに、ひとりで食事をするとき時間をはかってみてください。私の経験上、意外と多くの人が15分以内に食べ終わってしまうはず。
ですが、これだと「やせホルモン」が分泌される前に食べ終わってしまうため、「もっと食べたいのに!」というモヤモヤした気持ちだけが残ってしまうことになります。
「速食い」はダイエットの敵。まずは、1回の食事を20分以上かけて食べることを目安にしましょう。よく嚙んで食べているうちに、「あー、お腹いっぱい!」という満腹感を自然と味わえるようになります。