脳梗塞には前触れがあった!? 早期発見セルフチェック

180508_nou_1.jpg

「脳梗塞」は突然発症すると言われています。ネット上でも「出勤したら事務所の人が脳梗塞で亡くなったと知らせが。先週はあんなに元気だったのに」「小学校の頃、腰が痛いって言ってから翌日に脳梗塞で亡くなった人いたわ」などの声が。そこで今回は、早期発見に役立つ"脳梗塞の前触れ"についてみていきます。


脳梗塞の前触れ発作「TIA」とは

以前放送された「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京系)では、"脳梗塞"について特集。毎年25万人以上が発症している脳卒中の約8割が、脳の血管が詰まる「脳梗塞」とされています。今まで脳梗塞には前触れがなく、突然発症すると考えられてきました。しかし近年の研究では、脳梗塞の前触れとされる「TIA(一過性脳虚血発作)」が注目を集めています。

フリーアナウンサー・沼尾ひろ子さんは、脳梗塞発症前にTIAを体験したひとり。車を運転していると突然左目だけに違和感を覚え、視界が狭くなったそうです。さらにハンドルを握っていられなくなるほど、体に重さを感じるように。沼尾さんは当時の状態を、「鉛の鎧を被せられたような感じ」と語っています。

TIAが発症する原因は、「血圧の低下や水分不足による脳への血流悪化」と「血栓の詰まりによる脳への血流停止」の2つ。特にTIAの大きな特徴は、どちらも症状が"すぐに消える"点にあります。沼尾さんも仮眠をとったあとには、全ての症状が消えていました。

番組司会者の東野幸治さんが、「(沼尾さんのような)症状が出たら病院へ行きますか?」と質問したところ、渡辺正行さんは「病院までは考えない」と回答していました。すぐに治まってしまう症状を、「命に関わる深刻な問題」と捉えるのは難しいのかもしれません。


TIAの症状を簡単にチェックできる「バレーアームサイン」

他にもTIAには、「喋れなくなる」「顔の片側がマヒする」「片側に倒れてしまう」「住所や名前が思い出せない」などの様々な症状があります。「神戸市立医療センター中央市民病院」の坂井信幸先生はTIAの症状が1つでも現れたら約72%が脳梗塞の前触れ、2つ現れたらほぼ間違いなく脳梗塞の前触れと解説しました。

しかし中には前触れに気づきにくい症状もあります。特に沼尾さんのような目の異変には要注意。というのも片側の目に異変が起きたとしても、両目でみると視力が補正されてしまうからです。そのため目の異常を感じたら、"片目ずつ"隠して視野の欠損を確認してください。

また秋津医院院長・秋津壽男先生は、腕に現れるTIAの症状を簡単にチェックできる「バレーアームサイン」のやり方を教えてくれました。まず両腕を前に伸ばし、肩の高さまであげます。次に手のひらを上に向けた状態で目をつぶったら、そのまま10秒間水平をキープ。水平を保つことができれば問題ありません。どちらかの手が自然と回ってしまったり、落ちてしまうとTIAの可能性があります。

脳梗塞の対処は何よりスピードが命。実際にTIAの段階で病院へ駆けつけ、脳梗塞の発症を未然に防いだケースも確認されています。少しでも「アレ?」と感じたら、脳梗塞の疑いを持つように心掛けましょう。

文=藤江由美

関連記事:「40歳を超えるとリスク上昇! 脳卒中のセルフチェック法&予防に活躍するお菓子」

この記事に関連する「健康」のキーワード

PAGE TOP