手指などの小さな関節が腫れて痛む。「関節リウマチ」かもしれません

pixta_29997574_S.jpg放置すると関節の破壊が進行し、全身に症状が広がる「関節リウマチ」。早期に発見し、適切な治療を受けることが大切です。「関節リウマチ」について、東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター所長の山中寿先生に聞きました。

 ◇◇◇

早期発見・治療のために原因解明はとても重要

年を重ねるとひざなどの関節痛に悩まされることは、珍しくはありませんね。でも、指などの小さな関節が腫れて痛みが伴うと、少し不安になることはありませんか? 

小さな関節の症状は、「関節リウマチ」でも起こります。関節リウマチは、関節の痛みや腫れ、こわばりなどの症状が特徴で、かつては進行して日常生活に支障が生じる人も多くいました。そのため、手の指などの小さな関節が痛むと「関節リウマチかしら」と心配する人が少なくないのです。

「関節の痛みは、加齢に伴う変形性関節症でも起こります。手の指などの違和感で医療機関を受診して、関節リウマチと診断される人は少なくはないのです」と山中寿先生は話します。
関節リウマチの患者さんは国内で60万~70万人。指の関節が痛みの全てが関節リウマチではないそうです。関節リウマチは放置すると関節の破壊が進行し、全身に症状が広がるため、適切な治療を受けることが大切になります。早期発見・早期治療のためにも、関節の違和感が続くときには、医療機関を受診しましょう。

「関節リウマチの進行を止める治療法は進歩し、発症前と同じように日常生活を過ごせる方が増えています。症状の原因を知ることが重要といえます」と山中先生。

 

◆ご存じですか?「関節リウマチ」

そもそも「リウマチ」って何?

  • 関節の痛みが、あちこちに移動する病気。
  • 広い意味では関節が痛む病気全てを指すこともある。


関節リウマチってどんな病気?

  • ●腫れを伴う関節の痛みがある症状
  • 自己免疫疾患  自分自身の組織に向けて免疫が働いてしまう。免疫異常の状態。
  • 原因は不明   遺伝的な要因、細菌やウイルスの感染など複数の要因がある。

 

<似ている症状で違う病気は>
変形性関節症
加齢や負荷のかけ過ぎで関節の軟骨がすり減って起こります。

外反母趾
合わない靴などによる足の指の変形。

腱鞘炎
骨を支える骨格筋の炎症で生じます。

 

あなたは大丈夫?~関節リウマチかどうか見分けるために~

□パジャマのボタンを外すのが厄介だ
□箸が上手に使えない
□歯ブラシが持ちにくい
□テレビのリモコンが押しにくい
□家の鍵を開閉するときに違和感がある
□ホチキスやハサミなどが使いづらい
□靴ひもやリボンが結びにくい
□手の指の第二関節あたりが腫れているような気がする
□起床してから30分くらい、手にこわばりなどの違和感がある


起床時の手のこわばりや指の第二関節の腫れや痛みは、関節リウマチでは起こりやすい症状です。そのこわばりが午後になると楽になるときは要注意。気になるときは早めに受診を。

 

次の記事「「関節リウマチ」と「変形性関節症」は原因に大きな違いがある!(2)」はこちら。

取材・文/安達純子

<教えてくれた人>
山中寿(やまなか・ひさし)先生

東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター所長。三重大学医学部卒。米国スクリプス・クリニック研究所研究員などを経て、2008年より現職。関節リウマチ患者を対象とした大規模調査などの研究成果で、2012年度に日本リウマチ学会学会賞を受賞。

この記事は『毎日が発見』2018年5月号に掲載の情報です。
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