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骨盤が後傾すると、体はどのように変化するのでしょう?
「加齢により骨盤が後傾すると、ウエスト周りにお肉がつきやすくなります。特に女性は、閉経すると筋肉が落ちるため骨盤を正しい位置に保ちづらくなります。その結果、体は歪み、内臓が下垂したり、腸の位置がずれたりすることで便秘がちになる人も多いです。ですから、骨盤をしっかりと立てることができるようになれば、これらの不調が改善され、ウエスト周りが2~5㎝は細くなります」(細野先生)。
骨盤が正常になり正しい姿勢を保てるようになると、改善される不調はほかにもあります。体の巡りがよくなることで冷え性や足のむくみが起こりにくくなったり、体を支える筋肉を使えるようになることで尿漏れが改善する人も少なくありません。
ここで、骨盤が後傾することで起こりやすい体の不調をあげてみましょう。
骨盤が後傾していると、こんなことが起こります
・骨盤の位置が正常でないため、空いた空間に内臓が下がってきてしまいます。
・本来、骨盤があるべき位置に、脂肪がたまりやすくなります。
・頻尿や尿漏れが起こりやすくなります。
・体の巡りが悪くなり、冷え性になります。
・腸の位置がずれることで、便秘がちになります。
・下半身の筋肉が少ないため、足がむくみやすくなります。
骨盤の位置を整えることは、全身を整えること。骨盤の位置を正常にする運動に取り組んで、すっきりしたおなかを手に入れましょう。
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<教えてくれた人>
細野周作(ほその・しゅうさく)先生
細野クリニック院長。国立東京医科歯科大学卒業後、東京都済生会中央病院などを経て独立。最新の栄養療法と骨格アライメント治療を用い、病気を未然に防ぐ「未病」に重点を置いている。
細野周作(ほその・しゅうさく)先生
細野クリニック院長。国立東京医科歯科大学卒業後、東京都済生会中央病院などを経て独立。最新の栄養療法と骨格アライメント治療を用い、病気を未然に防ぐ「未病」に重点を置いている。