食べ物が気管に入り込み肺で雑菌が繁殖!? 本当は怖い"誤嚥"を防ぐトレーニング方法

食べ物が気管に入り込み肺で雑菌が繁殖!? 本当は怖い"誤嚥"を防ぐトレーニング方法 180215_nodo_01.jpg

高齢者に多いと言われている"誤嚥"ですが、実は30代や40代の人々にとっても他人ごとではありません。特に「最近ものを食べると変にむせる」などの症状がある人は要注意。誤嚥を繰り返していると、重大な疾患にも繋がってしまいます。


誤嚥を繰り返していると肺の中で雑菌が繁殖!?

昨年放送された「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京系)では、喉の衰えからくる"誤嚥"を特集。誤嚥による様々なリスクや予防方法が紹介されました。

そもそも誤嚥とは、食べた食材が食道ではなく気管に入ってしまう現象。多くの場合は少しむせるだけで済みますが、日常的に繰り返していると細菌などが肺に入り込むリスクが増加してしまいます。こうして引き起こされるのが、近年社会問題になっている「誤嚥性肺炎」。例えばご飯つぶのような柔らかいものは1~2週間肺にとどまると発酵して白血球が吸収してくれるのですが、その間に雑菌が繁殖してしまい肺炎になる恐れがあるそうです。

そんな誤嚥の原因の1つが、加齢によるのどの衰え。のどはほとんど筋肉で出来ており、60代から70代にかけて急激に衰えてきます。しかし番組によると、筋肉は30代から既に衰え始めているのだとか。視聴者のなかにも若くして誤嚥に悩む人がいるようで、SNSなどでは「自分も最近よく誤嚥してむせる!」「彼女が結構誤嚥で溺れそうになってるから良く見ておかないと」「誤嚥性肺炎は本当に怖い。俺の母親も誤嚥性肺炎になってかなり大変な思いをしてたな...」との声が上がっていました。

 
誤嚥を防ぐためのトレーニング「あえいおう体操」とは?

意外と恐ろしい"誤嚥"を予防するには、若いうちからのどを鍛えることが重要。そこで番組では、簡単にのどを鍛えるトレーニング方法が紹介されていました。

例えば耳鼻咽喉科の萩野先生が教えてくれたのは「あえいおう体操」。こちらは体を動かしながら様々な発声方法で「あえいおう」と声を出し喉を鍛える体操です。ポイントは舌を伸ばしながら発声すること。舌を出すことと発声することを同時に行うことで、飲み込むときに必要なのどぼとけを持ち上げる筋肉を鍛えられます。

また、へそに手を当てて短く「あえいおう」と発声してものどを鍛えることが可能。このあえいおう体操、通称「へそリズム」では喉を開いたり閉じたりするための全体の筋肉をトレーニング出来ます。へそリズムを行う際には、腹をへこませながら発声することを意識。目安としては、1日に10回行うとよいそうです。

のどを鍛えることによって、誤嚥による様々なリスクを回避可能。番組に登場した耳鼻咽喉科のドクター・西山耕一郎先生も、「のどを鍛えると10歳寿命が延びる」と語っていました。「まだまだ若いから大丈夫」と思っている人も、今日からのどのトレーニングを始めてみてはいかが?

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