あなたは体のむくみ、気になっていませんか?
『毎日が発見』読者モニター197人に「体のむくみが気になりますか?」とたずねたところ、そのうち142人つまり約72%もの人が「気になる」と回答。これだけ多くの人がむくみに悩んでいるようです。
「むくみ太りの原因は、水分の過剰摂取です。水分には体に潤いを巡らせて老廃物を回収したり、排出したりする役割があります。しかし、水分を多く取り過ぎると代謝のできない余分な水がたまり、体にさまざまな害をもたらすのです」
そう教えてくれたのは、イシハラクリニック副医院長の石原新菜先生。
では、あなたのむくみの原因はいったいなんなのか、その原因を探ってみましょう。
あなたはいくつ当てはまる? むくみの原因チェック!
□くよくよしてストレスがたまりがち
ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」が増えると、水分の排出がスムーズに行われなくなります。
□運動をほとんどしない
運動をしないと、血液を心臓に押し戻す力が弱まり、新陳代謝が悪くなります。ウォーキング15分は十分な運動とは言えません、20分以上行うのが効果的。
□塩辛い食べものが好き
塩分は、水分を体内にため込む働きをします。体を温める「陽性食品」ですが、取り過ぎには要注意です。
□同じ姿勢を3時間以上続けている
立ちっぱなし、座りっぱなしなど同じ姿勢を続けると、血液の流れが悪くなり、毛細血管から細胞の間へ水分がにじみ出てしまいます。
□水をよく飲む
血流が悪い状態で水分を取り過ぎると、冷えが悪化します。飲み物は一日1~1.5ℓで十分。毎日2ℓも飲んではいけません。
多くあてはまる人は、体が冷えて水太りしている可能性大。
石原先生もこう続けます。
「さらに、水分の過剰摂取は、『冷え』の原因となり、血液の循環を悪くします。血液の循環が悪くなると、水分の排出が滞る...。つまり、『冷え』と『水分量』の悪循環に陥ってしまうのです」
ちなみに、片脚のむくみがひどい場合には、静脈瘤の可能性が。また両脚だけでなく顔や手もむくむ、といった場合には糖尿病や、甲状腺機能低下症、ビタミンB1欠乏症の可能性があるようです。たかがむくみ、と思わずに、ひどい場合は、内科で診断してもらうことをお勧めします。
次の記事「むくみの原因、過剰な水分は「陽性食品」で排出」はこちら。
イシハラクリニック副院長 内科医 石原新菜(いしはら にいな)先生
1980年、長崎市生まれ。帝京大学医学部卒業。漢方薬処方を中心とした診療を行う。免疫力を活かした治療を心がけている。冷えや更年期障害など、女性ならではの問題を研究。