ドラッグストアなどの店先やテレビCM、新聞広告などでよく見かける、健康食品やサプリメント。健康のことを考えて利用している方も多いのではないでしょうか。
11月15日、株式会社アンテリオは、自社で行った「生活健康基礎調査」の結果の一部として、10代から60代の男性の健康食品やサプリメントの利用状況を発表しました。そこからわかる、世代ごとの健康食品やサプリメントとの「付き合い方」をご紹介します。
60代の利用率が上昇、利用頻度も高め
「これまでに健康食品やサプリメントを利用したことがあり、現在も利用している」という人の割合のうち、とくに多かったのが60代の42.1%。10年前の調査では29.2%だったので、実に10%以上も上昇していることになります。
10~60歳代男性の健康食品・サプリメントの利用状況調査より
また、健康食品やサプリメントの利用頻度を尋ねたところ、「ほぼ毎日」と答えた人の割合が10~40代では50%前後なのに対し、50代は70.7%、60代は80.2%と、年齢が上がるにつれて、健康食品などを利用する頻度も上がることがわかります。
10~60歳代男性の健康食品・サプリメントの利用状況調査より
エナジードリンク好きな若者世代、50~60代は健康志向が顕著に
最近はドリンク剤市場が縮小していると言われています。ドリンク剤の代わりに選ぶようになった商品として、10~30代では「エナジードリンク」が、50~60代では「健康食品・サプリメント」が多く挙げられていました。
現在は様々な種類のエナジードリンクが発売されている
エナジードリンクは学業や仕事など「今頑張る力が欲しい」若者世代に、健康食品・サプリメントは「これからも健康であり続けたい」50~60代に受けているようです。
そして、「最近1年間に利用した健康食品・サプリメントの成分」としては、「ビタミンC」のような全世代で人気なものがある一方、30~50代の「ウコン」、50~60代の「DHA・EPA/オメガ3脂肪酸」「ゴマ・セサミン」「グルコサミン」のように、特定の世代で利用される成分もあることがわかりました。
ハウスウェルネスフーズ「ウコンの力」
世田谷自然食品「グルコサミン+コンドロイチン」
これは、各世代の「二日酔いに対処したい」「血液をサラサラにしたい」「生活習慣病を防ぎたい」「関節痛になりたくない」といったニーズを反映した結果と考えられます。
とはいえ、健康食品やサプリメントは、あくまで健康な生活をサポートするものです。頼りすぎるのではなく、食事や運動といった普段の生活にプラスする形で、上手に付き合っていけるといいですね。
文/米沢優利子