その食習慣が血糖値を上げている!? 今すぐチェック、あなたの食べ方/糖尿病の最新知識(3)

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その食習慣が血糖値を上げている!?体に優しい食べ方を実践

早食いや一気食いをしたり、1日1食しか食べない、夜遅くに食べるなど食事の時間が不規則だったりすると、膵臓に「早くインスリンを出して」と腸が指令を出すタイミングが狂ってしまいます。すると効率的に糖を代謝できなくなり、血糖値が急に上昇して、糖尿病を引き起こすことに。

前の記事「糖尿病はホルモンと深い関係があった!血糖値を乱高下させる原因は腸内細菌かも!? /糖尿病の最新知識(2)」

  

また、肥満、ストレス、運動不足、睡眠不足は「セロトニン」という幸福感や心の安定を感じさせるホルモンの分泌を低下させ、不安、イライラ、うつなどを悪化させます。さらにインスリンの分泌も低下させ、交感神経を刺激して腸の活動を悪化させ、腸内フローラの状態を悪くします。糖尿病とうつ病もセロトニンとインスリンの分泌が影響して関係しあっているのかもしれません。

血糖値が急に上がると、それを下げようとしてインスリンが分泌されますが、その量とタイミングが悪いと、インスリンが効き過ぎることになり、低血糖を引き起こすことがあります。高血糖と低血糖は表裏一体なのです。

さらに血糖値が高くなると脳内でのインスリンの働きが低下するとともに、アルツハイマー病の原因の一つであるアミロイドβという物質が増えやすくなるといわれています。

逆に低血糖の状態が続くと、脳の血管や細胞にダメージを与え、脳の血流障害による血管性認知症を起こしやすくなる可能性があります。このように、表裏一体の高血糖と低血糖が食事のたびに訪れ、血糖値が乱高下することが認知症リスクを高めてしまうのです。

  

あなたの食べ方をチェック!

□ どちらかというと早食いである
□ 食事時間が不規則
□ 食後はゴロ寝することが多い
□ 脂っこい食べ物が好き
□ 間食やつまみ食いが多い
□ 野菜が苦手であまり食べない
□ 夜遅くに食事をすることが多い
□ 満腹まで食べてしまうことが多い
□ ストレス解消に食べることがある
□ 空腹を感じなくても食べることがある

  

構成/高谷優一 取材・文/宇山恵子

  

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伊藤 裕(いとう・ひろし)先生
<教えてくれた人>
伊藤 裕(いとう・ひろし)先生
慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科教授。京都大学医学部卒。専門は高血圧、糖尿病、腎障害、抗加齢など。ホルモン分泌のメカニズムにも詳しい。最新刊(監修)は『糖尿病は先読みで防ぐ・治す』(講談社)。
この記事は『毎日が発見』2017年10月号に掲載の情報です。
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