
『人は背中から老いていく 丸まった背中の改善が、「動ける体」のはじまり』 (野尻 英俊/アスコム)第2回【全7回】
「最近、疲れやすい」「背中が丸くなってきた」と感じていませんか? 実は、人の老化は「背中」から始まると言われています。丸まった背中(脊柱後弯)は、見た目年齢を上げるだけでなく、転倒や骨折、寝たきりのリスクが高まる傾向にあるのです。書籍『人は背中から老いていく 丸まった背中の改善が、「動ける体」のはじまり』(アスコム)は、整形外科専門医、脊椎脊髄外科専門医、脊椎脊髄外科指導医である野尻英俊先生が、「背中の老いのメカニズム」と対策を医学的アプローチで解説します。今回はこの本の中から、健康寿命を延ばし、いつまでも自分の足で元気に歩き続けるために知っておきたいことをご紹介します!
※本記事は野尻 英俊 (著)による書籍『人は背中から老いていく 丸まった背中の改善が、「動ける体」のはじまり』から一部抜粋・編集しました。
腰が曲がるのは本当に「仕方がない」ことなのか?
私は「人間は加齢にともない自然に背中が丸まるものであり、背中が丸まれば丸まるほど年老いて見える」と述べました。
さらに、年を重ねることと腰椎の後弯は相関関係にあるというデータがあり、腰椎後弯が進むと骨盤が後傾しやすくなり、いっそう背中が丸まって見えるようになることも明らかになっています。
よって、腰が曲がるのは本当に「仕方がない」ことなのか? という問いに対しては、「イエス」と答えるのが正解なのかもしれません。
しかし、先ほど例に挙げた寺田さんのように、いくつになっても若々しい背中を保っている人がいることも事実です。
つまり、「仕方がない」というのは何も策を講じないことが前提となる話。背中ができるだけ丸まらないことを意識し、それを実現するために手を尽くしていけば、背中の丸まりが始まる年齢を遅らせたり、丸まるスピードを鈍らせたり、丸まる度合いを低減させたりすることができるということです。
日本人の平均寿命は、大正時代末期(1920 年代前半)は男女ともに42~43歳でした。それが、1955年には男性63・60歳、女性67・75歳、2020年には男性81・64歳、女性87・74歳となり、2040年には男性83・27歳、女性89・63歳になると予想されています。
これは平均なので、当然このラインよりも長生きしている人は大勢いるということです。「人生100年時代」が、まさに現実味を帯びてきました。
かつては、背中の丸まったお年寄りは長寿の象徴であり、背中が丸まる前に亡くなる人がほとんどでしたが、時代は変わりました。
今は100歳まで生きることを想定して、人生をプランニングしなければならないのです。そのためには、丸まった背中を放っておいていいわけがありませんし、そうならないための努力が必要になります。
いうまでもなく、そのためにこの本があります。








