
『医者が考案した たんぱく質をたっぷりとる長生きスープ』 (土田 隆/アスコム)第1回【全7回】
『100歳まで元気に歩くカギは、筋肉の材料「たんぱく質」の摂り方にあります』と話すのは、土田 隆医師。 その著著『医者が考案した たんぱく質をたっぷりとる長生きスープ』の「長生きスープ」は、不足しがちなたんぱく質を効率よく配合した、土田先生考案の一杯です。その秘密は、スープのもとに含まれるBCAA(ビーシーエーエー)と呼ばれるアミノ酸。このBCAAは筋肉の材料となり、強い足腰や疲れにくい体を作るために欠かせません。土田先生によると、同じたんぱく質食材でも、このBCAAの含有量で、健康=長生きへの効果は大きく変わってくるそう。今回はこの本の中から、一生モノの元気な体を手に入れるためのヒントをご紹介します。
※本記事は土田 隆 (著)による書籍『医者が考案した たんぱく質をたっぷりとる長生きスープ』から一部抜粋・編集しました。
本当に怖いたんぱく質不足 要介護や認知症の原因にも
私たちの生命維持に欠かせない「三大栄養素」とは、たんぱく質、脂質、糖質です。なかでもたんぱく質を英語では「プロテイン」といいますが、これはギリシャ語で「第一のもの」を表す「プロティオス」という言葉からきていることをご存じでしたか?
それくらい、たんぱく質は人間にとって大切なものなんですね。
たんぱく質は、人の皮膚や爪、髪の毛のほか、筋肉、臓器、血管などのもとになっています。たんぱく質によってできた組織の総重量は、体重の約30~40%。筋肉にいたっては、なんと水分を除いた約80%がたんぱく質によって作られているんです。
当然ですが、たんぱく質が不足すると筋肉が衰えてしまいます。
それによって起こる問題は様々ですが、まず「歩く」「立つ」「座る」などの運動機能が低下します。その結果、家に引きこもりがちになり、趣味の集まりなど人とのつながりがなくなってしまいます。段々と孤独を感じるようになり、気力まで衰えていき、心身ともにバランスをくずすという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
さらに怖いのが、大きな事故やケガにつながりかねないことです。
筋肉不足が原因でふらつき、転倒事故を起こしてしまえば、そのまま要介護になるリスクだってはらんでいます。また、最近の研究では筋肉が認知機能に影響を与えることもわかってきました。
認知症予防の観点からも、寝たきりにならずに自分の足で歩き続けるためにも、たんぱく質は欠かせません。たんぱく質をとることは、要介護予防、転倒予防、認知症予防、免疫力向上につながります。
60代、70代、80代......もちろん若い人にとっても「たんぱく質不足」は、体・心・脳に直接影響を与え、残りの人生を大きく揺るがす重大な問題なのです!
さらにここで、筋肉という側面から、もう少しだけたんぱく質について紐解いていきましょう。食事でとったたんぱく質は、そのまま筋肉になるわけではありません。一度体の中で細かく分解されて、「アミノ酸」という小さな形になります。
じつは、たんぱく質は、50個以上のアミノ酸が鎖状につながってできています。
まず、口から入ったたんぱく質は、胃や腸で鎖が解かれてバラバラになり、最小単位であるアミノ酸になります。
そこから小腸で吸収されて、血液にのって肝臓へと運ばれていきます。そこで再び「たんぱく質」に組み立て直されて、ようやく、筋肉や皮膚、臓器などの材料となることができるのです。
このように、たんぱく質が体の中で筋肉に変わっていく仕組みは少し複雑。だからこそ、ただ食べるのではなく、 吸収されやすい形でとることが大切なのです。
そしてもちろん、この本の「長生きスープ」には、そうした"体でちゃんと使われるたんぱく質"をとるための工夫が、しっかり詰まっています。









