
『肝臓から脂肪を落とす 脂肪燃焼スープ』 (尾形 哲/KADOKAWA)第3回【全8回】
日本人の成人の3人に1人が脂肪肝と推計される現在。肥満解消と脂肪肝・糖尿病改善のための専門外来「スマート外来」の担当医・尾形哲先生が、肝臓脂肪を落とすためにすすめているのが、「脂肪燃焼スープ」です。これは、鶏むねひき肉を使った「スープストック」を活用し、一食で必要なタンパク質をしっかり摂取できるスープのこと。先生の著書『肝臓から脂肪を落とす 脂肪燃焼スープ』(KADOKAWA)では、豊富な食物繊維と、代謝を高める食材を組み合わせることで、低糖質なのに満腹感が持続する脂肪燃焼スープの数々を掲載しています。今回はこの本の中から、体の内側から健康を取り戻し、元気な毎日を送るためのヒントをご紹介します。
※本記事は尾形 哲(著)による書籍『肝臓から脂肪を落とす 脂肪燃焼スープ』から一部抜粋・編集しました。
筋肉ロス対策は、タンパク質20g以上の"スープ"
筋肉の主な材料は「タンパク質」です。
しかし、40代以降の体では20代と同じ量のタンパク質を摂っても筋肉を合成しにくくなっています。だから、若いころ以上に積極的にタンパク質を摂らなければいけないのです。一日に摂取したいタンパク質量は、体重1㎏につき、1〜1.3gです。
体重60kgの人なら60〜80gほどになり、これを朝昼夕の3回の食事で分けます。つまり、タンパク質の最適量は、体重によりますが、一食あたり20〜30gほどです。
タンパク質は、そのままの形で体に長時間とどめておくことができません。
食べる量が少なすぎれば筋肉は増えず、多すぎると摂取エネルギーが過剰になって脂肪が増えるだけ。だから、一食で摂るべき適量が決まっているのです。
タンパク質20gは、肉なら100gほどの量になります。
でも、この量を一日3回食べるのは意外と難しくありませんか?
事実、タンパク質量が不足している人が多いことがわかっています。
そこで、"脂肪燃焼スープ"なのです。
脂肪燃焼スープは、一皿で筋肉を増やして脂肪を減らすベストなタンパク質量20g以上を含みます。具に肉や魚介、大豆食品、卵などの高タンパク食品を使いますが、脂肪燃焼スープのよさは、汁となるスープストックだけで約9gのタンパク質が摂れることにあります。
だから、メインの高タンパク食品の量は100gよりやや控えめでOK!
その分、ビタミン、ミネラルや食物繊維を摂れる野菜をたっぷり食べられて、栄養バランスも整いやすくなります。








