笑うことはとても効果的な有酸素運動であり、笑いは免疫力を高めたり、血糖値を下げたりする力があるとされると、日本笑いヨガ協会の高田佳子さん。笑いを"呼吸"と捉えて、筋トレやストレッチなどの運動と組み合わせた「笑トレ」を、医師や理学療法士と協力しながら一つ一つの体操を作りあげました。
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例えば、おいしく安全に食べることを目指してつくった「お口の笑トレ」は、誤嚥予防のために、歯科医師や歯科衛生士のアドバイスを受けています。
「筋肉は、使わなければ衰えます。ゲラゲラ筋も同じです。笑トレはスクワットと組み合わせた運動量の高いものもありますが、笑う動作と組み合わせることによってつらさは軽減し、リラックス効果も見込めます」と高田さん。
まずは笑トレのポイントと、準備運動から教えていただきました。
笑いの準備運動
1.手のひらを胸の前に広げ、「ホッホッ」と言いながら、空気を押し出すように手を前後に2回動かします。
2.「ハッハッ」と言いながら、空気を下に押し下げるように手を上下に2回動かします。
◎ポイント
速度を上げながら、1~2を10~20回繰り返しましょう。
笑い+トレーニングのポイント
(1)無理に笑わなくてもOK。"笑う動作"の体操と割り切りましょう。
(2)息を吸うときは鼻から、吐くときは「ハハハハハ」。
(3)「ホッホッハッハッ」でゲラゲラ筋(表情筋、声帯、胸筋、横隔膜、腹筋)が動きます。
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取材・文/中沢文子 撮影/奥西淳二
高田佳子(たかだ・よしこ)さん
1958年兵庫県生まれ。日本笑いヨガ協会代表。桜美林大学大学院老年学専攻博士前期課程修了。阪神淡路大震災をきっかけに笑いと健康の研究を始める。インドで笑いヨガを学び、「笑いケア」「笑トレ」など独自の方法を開発。