「覚えられないから忘れることにした!?」88歳医師に勇気づけられる「ナイスエイジングのすすめ」

ナイスエイジングのすすめ 老いを楽しむ

ひと頃、アンチエイジングという言葉がもてはやされました。老いに抗うという意味なのですが、正直、私は違和感を覚えていました。

あれやこれやとがんばって、少しくらい年齢より若く見えたとしても、所詮は徒花、すぐに追いつかれて年相応になるものです。


そもそも、老化は自然の摂理です。どうあがいたって老いはやってきます。いたずらに若さを誇るよりも、"老い"という雄大な流れに乗り、年齢に応じた楽しみや味わいをかみ締めていくほうがずっといいと私は思うのです。

そこで、老化を認めたうえで、楽しく抵抗して老いを少しでも向こうに追いやる「ナイスエイジング」を提案することにしました。ちょうど『週刊朝日』の連載でこの言葉を使ったところ、思ったより好評で「ナイスエイジングのすすめ」
というテーマで1年間連載することになりました。

「ナイス」には「好ましい」「みごとな」という意味があります。広辞苑の例文には「ナイスミドル(魅力的な中年男性)」という言葉が紹介されていました。 ナイスミドルを経て、小気味よく年をとるナイスエイジングに至るなんて、幸せな後半生の生き方ここに在り、ではないでしょうか。

 
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※この記事は『にこにこマンガ 88歳現役医師のときめいて生きる力』(帯津良一:著、ミューズワーク(ねこまき):マンガ/主婦の友社)からの抜粋です。
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