ブドウ糖の集合体「グリコーゲン」は"寿命の短い電池"/稼げる男は食事が9割(37)

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食事を変えると、集中力が上がりミスが減る。残業が無くなる。疲れにくくなり眠くならない。ストレスが無くなる。体が締まりカッコよくなる。そして仕事が楽しくなる!
体のマネジメントには、仕事と同じように「成功法則」があるのです。
書籍「稼げる男は食事が9割」で、正しい食事の知識を学んでいきましょう。

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グリコーゲンは"寿命の短い乾電池"

いざというときに蓄えられているブドウ糖であるグリコーゲンですが、肝臓に蓄えられるグリコーゲンは約400㎉程度で、1日の成人男性の消費カロリー約2500㎉からすると、ほんの僅かしか貯蔵できないのは見ても明らかです。いってみれば、グリコーゲンは"寿命の短い乾電池"なのです。

ブドウ糖は脳の主要なるエネルギー源で、他には赤血球が常に消費をしているものですから、絶やしてはいけない重要なものです。ですから、肝臓に貯蔵はしてあるのですが、その貯蔵量が少ないために、食事として外から摂るというのがベースになっているというわけです。日常的には食事をしてから4、5時間くらいもすると、血糖値が下がり始めて、お腹がすいたという信号が視床下部から出るのです。

ですので、食事は4、5時間おきに摂っていて、食事ではないにしても、夕方に少し糖質を入れたくなってくるのではないでしょうか。それがチョコレートや飴かもしれないですし、コーラやエナジードリンク、缶コーヒーかもしれません。自然と肝グリコーゲンを減らさないように、外から手軽にエネルギーを取り入れようとするのです。

例えば、ごはん1杯150gだとすると、その中に含まれるブドウ糖の量はおよそ55g。カロリーにすると220㎉です。普段この肝グリコーゲンを消費することなく、食事や飲み物で糖質を数時間ごとに摂取していると、肝グリコーゲンにも許容量がありますから、ブドウ糖が溢れてしまうことになります。

筋肉や他の細胞の分は必要量満たされた状態で肝臓からも溢れた分は、中性脂肪に変換して、いざという時のために脂肪細胞に蓄えるのですから、本当に糖質は無駄なく体に蓄えてしまうということです。

肝グリコーゲンをいつも満たしていては、脂肪細胞にある中性脂肪を積極的に使うチャンスはほとんどありません。十分すぎるほどの糖質をいつも摂取していては、いつまでたってもこない飢餓といういざという時のために蓄え続けてしまうことになるのです。

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森 拓郎(もり・たくろう) 

1982年生まれ。株式会社rinato 代表取締役。
フィットネストレーナー、ピラティス指導者、整体師、美容矯正師。
中京大学体育学部卒業後、地元の自動車ディーラーで営業成績トップを獲得し、その後パーソナルトレーナーになるために上京。大手フィットネスクラブの個人売上トップを獲得し、自身のスタジオを2009年にオープン。
ファッションモデルや女優など、身体を資本とした女性などを中心に、ピラティス、整体、美容矯正など足先から顔までのボディメイクを指導。メディア出演、記事監修、指導者育成なども行う。

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『稼げる男は食事が9割』

(森 拓郎/KADOKAWA)

ベストセラー『ダイエットは運動1割、食事9割』の著者が初めてビジネスマンのために書いた「稼げる男」になるための食習慣。「食事は自分への投資」という事実を理解する事からはじめる、誰でもできる食事法とは?

 
この記事は書籍『稼げる男は食事が9割』からの抜粋です

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