日本人の平均寿命が延びたのはタンパク質のおかげ/稼げる男は食事が9割(25)

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書籍「稼げる男は食事が9割」で、正しい食事の知識を学んでいきましょう。

前の記事「アメリカで始まった和食ブームの結末は?」はこちら

和食と日本人の寿命の関係

アメリカが虚血性疾患を克服しようとしている時期は、日本では高度経済成長の真っ只中にありました。その時期、確かに日本人の平均寿命は、アメリカの研究者達が注目したように驚異的な伸びを見せていました。この驚異的な伸びが、彼らが考えたようにそれまで日本人が食べていた食事にあったのでしょうか。

日本人の平均寿命が延びたのは、昭和20年半ば以降です。しかし、それ以前もそれ以降も日本人の食事の内容は基本的に変わっていません。それではなぜ、日本人の平均寿命が延びたのでしょうか。

高度経済成長前の典型的な日本人の食事といえば、主食のごはん、主菜は肉より魚の方が多かったでしょう。そして、野菜の煮付け、白菜やきゅうりのぬか漬け、みそ汁といったところでしょうか。こうした食事を栄養面からみると、米からの糖質がメインで、おかずの塩分が多く、タンパク質や脂質は少ない傾向にあります。

平均寿命が延びたのはタンパク質のおかげ

日本人の戦前(太平洋戦争前)から高度成長期の死亡原因を見てみると、戦前、戦中、戦後間もなくまでは肺結核が1位を占めていました。戦後、特効薬としての抗生物質が普及するにつれて肺結核による死亡者は減っています。肺結核に関してはそのことだけがクローズアップされがちですが、1945〜75年にかけて罹患者自体が急激に減って、年々減り続けているのです。

その理由は、戦後の衛生環境の改善による部分が大きいですが、食の欧米化がすすんだことで、日本人が魚以外の動物性食品である肉をよく食べるようになり、タンパク質を含め栄養状態がよくなったことも大きな一因なのです。

人間の体は約37兆個の細胞でできていますが、その細胞をつくっているのはタンパク質です。タンパク質が筋肉だけでなく、皮膚や骨、内臓やホルモン、血液や髪や爪まで、体のほとんどの部分の主成分であることは前述済みではありますが、さらに、病原菌などの異物が体内に侵入してきたときに応戦する免疫細胞も、もちろんタンパク質からつくられています。

今では日本で肺結核になる人はあまりいませんが、それは肺結核自体が蔓延しなくなった衛生環境に加えて、日本人がより多くタンパク質を摂るようになったから免疫力が高まって、結核菌などによる感染症にかかりにくくなったとも考えられるのです。

このように、食の欧米化によりタンパク質の摂取量が増えて感染症にかかる割合が少なくなり、しかも抗生物質という感染症を治療する特効薬が登場したことで、戦後の日本人の平均寿命が驚異的に延びたということもいえるはずです。

食の欧米化というと、食文化の諸悪の根源だと思われがちですが、実は全てがそうだとは限りません。逆に、和食こそヘルシーだから、和食を思い出せば私達は健康になれると思い込むことは、多様化した食文化に対応しきれません。もっとマクロな部分を知っていく必要があるのです。

次の記事「注意!欧米食ベースの和食は余計に太る」はこちら。

森 拓郎(もり・たくろう) 

1982年生まれ。株式会社rinato 代表取締役。
フィットネストレーナー、ピラティス指導者、整体師、美容矯正師。
中京大学体育学部卒業後、地元の自動車ディーラーで営業成績トップを獲得し、その後パーソナルトレーナーになるために上京。大手フィットネスクラブの個人売上トップを獲得し、自身のスタジオを2009年にオープン。
ファッションモデルや女優など、身体を資本とした女性などを中心に、ピラティス、整体、美容矯正など足先から顔までのボディメイクを指導。メディア出演、記事監修、指導者育成なども行う。

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『稼げる男は食事が9割』

(森 拓郎/KADOKAWA)

ベストセラー『ダイエットは運動1割、食事9割』の著者が初めてビジネスマンのために書いた「稼げる男」になるための食習慣。「食事は自分への投資」という事実を理解する事からはじめる、誰でもできる食事法とは?

この記事は書籍『稼げる男は食事が9割』からの抜粋です
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