アメリカで始まった和食ブームの結末は?/稼げる男は食事が9割(24)

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食事を変えると、集中力が上がりミスが減る。残業が無くなる。疲れにくくなり眠くならない。ストレスが無くなる。体が締まりカッコよくなる。そして仕事が楽しくなる!
体のマネジメントには、仕事と同じように「成功法則」があるのです。
書籍「稼げる男は食事が9割」で、正しい食事の知識を学んでいきましょう。

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コレステロール悪玉説が生まれる背景

1960年代のアメリカでは、動脈硬化を予防するために脂質の摂取量を減らそうという考え方が主流になりました。ところが、脂質の摂取量を減らしても心筋梗塞は一向に減少する気配がありませんでした。

そこで、次に動脈硬化の原因として槍玉にあがったのがコレステロールでした。動脈硬化の原因はコレステロールが血中に付着するところにあるのだから、コレステロールを含む動物性の食品はなるべく避けて、植物性食品を積極的に食べようという国家的プロジェクトのキャンペーンが大々的に打たれました。

食べるなら牛肉や豚肉より魚、料理に使ったり、パンに塗るのはバターよりマーガリンというわけです。あとでトランス脂肪酸の話がでてきますが、マーガリンにはトランス脂肪酸という人工的な油脂が含まれており、これが実は、健康的どころかとても体に有害であることが近年わかってきました。

「ノンコレステロール」と書かれた食品がヘルシーというイメージをもっているのは、未だに根付いている「コレステロール悪玉説」からの悪習にほかなりません。

アメリカでの和食ブームの誕生

ちょうどその頃、驚異的に平均寿命を伸ばしている国がありました。それが日本です。

そこで、アメリカの研究者達は、コレステロールの摂取量の少ない和食を取り入れれば虚血性疾患を減らすことができると考えたのです。

そして、和食を代表し、魚をたっぷりと食べられる寿司が一大ムーブメントになったのです。現在では、ブームを通り越してアメリカをはじめとした多くの国で和食=健康食として定着している感があります。

しかし、本当に和食はヘルシーな食事なのでしょうか。

その前に、1980年代から始まったアメリカのコレステロール追放のプロジェクトが、どうなったのかを見ておきましょう。実は、惨憺たる結果に終わりました。どういうことかといいますと、虚血性疾患は減らなかったのです。1971年、アメリカ人男性の総脂肪摂取比率(全エネルギー量に占める脂質の割合)は36・9%でしたが、2000年には32・8%まで減少したにもかかわらずです。さらに、71年には14・5%だった肥満率が、2000年には2倍以上の30・9%にまで増加してしまったのです。脂質の多い動物性食品を控えて、植物性食品を摂り、とりわけ、和食を健康食のモデルとした試みが完全に失敗してしまったといえるでしょう。

日本でもコレステロールは悪者扱いされています。しかし、コレステロールは悪者どころか、胆汁を作る材料、ホルモンの材料など、私達にとって欠くことのできないものなのです。

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森 拓郎(もり・たくろう) 

1982年生まれ。株式会社rinato 代表取締役。
フィットネストレーナー、ピラティス指導者、整体師、美容矯正師。
中京大学体育学部卒業後、地元の自動車ディーラーで営業成績トップを獲得し、その後パーソナルトレーナーになるために上京。大手フィットネスクラブの個人売上トップを獲得し、自身のスタジオを2009年にオープン。
ファッションモデルや女優など、身体を資本とした女性などを中心に、ピラティス、整体、美容矯正など足先から顔までのボディメイクを指導。メディア出演、記事監修、指導者育成なども行う。

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『稼げる男は食事が9割』

(森 拓郎/KADOKAWA)

ベストセラー『ダイエットは運動1割、食事9割』の著者が初めてビジネスマンのために書いた「稼げる男」になるための食習慣。「食事は自分への投資」という事実を理解する事からはじめる、誰でもできる食事法とは?

この記事は書籍『稼げる男は食事が9割』からの抜粋です

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