欧米の"和食ブーム"は正しいか/稼げる男は食事が9割(23)

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食事を変えると、集中力が上がりミスが減る。残業が無くなる。疲れにくくなり眠くならない。ストレスが無くなる。体が締まりカッコよくなる。そして仕事が楽しくなる!
体のマネジメントには、仕事と同じように「成功法則」があるのです。
書籍「稼げる男は食事が9割」で、正しい食事の知識を学んでいきましょう。

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アメリカでは動脈硬化が問題になっていた

欧米では、寿司をはじめとした和食ブームが続いています。肉類が少なく、そして調理油もあまり使わない和食は、低カロリーでヘルシーだと考えられているからです。事実、和食は2013年12月にユネスコ無形文化遺産として登録された、私達日本人にとって誇るべき食文化です。

しかし、その和食を食べれば健康になれるというのは、実はあまりに短絡的で、逆に大きな落とし穴を秘めているという話をお伝えしましょう。

その遠因は1960年代のアメリカまで遡ります。日本人の死亡要因の第1位は1980年代はじめから悪性新生物、つまり、がんです。

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一方、アメリカでは心臓を動かす心筋に栄養素や酸素を送る冠動脈が詰まることで起きる心筋梗塞をはじめとした心疾患が死亡原因の第1位を占めていました。脳梗塞も脳の血管が詰まって起きます。これらの病気を総称して虚血性疾患といいますが、心筋梗塞も脳梗塞も、処置が遅れれば死亡する重篤な病気です。近年有名人の突然死がニュースで報じられることが多いですが、この原因もほぼ虚血性疾患です。虚血性疾患の主な原因は動脈硬化です。

第1章でお話ししたように動脈硬化は、血液の通り道である血管の内腔が狭くなった状態です。動脈硬化が進行すると、血液の通り道はどんどん狭くなって血液の流れが滞るようになりますが、そこに血栓(血液の塊)が流れてきて血管の内腔を塞いでしまうと、そこから先に血液が供給できなくなり、それが心臓の冠動脈で起これば心筋梗塞、脳で起これば脳梗塞を発症するわけです。

当時のアメリカでは、動脈硬化が起きたり、進行したりする原因はコレステロールをはじめとする脂質にあると考えられていました。その考え方は世界的な趨勢となり、現代でも未だ標準的に信じられている、いわゆる「脂肪悪玉説」が誕生したのです。

次の記事「アメリカで始まった和食ブームの結末は?」はこちら。

森 拓郎(もり・たくろう) 

1982年生まれ。株式会社rinato 代表取締役。
フィットネストレーナー、ピラティス指導者、整体師、美容矯正師。
中京大学体育学部卒業後、地元の自動車ディーラーで営業成績トップを獲得し、その後パーソナルトレーナーになるために上京。大手フィットネスクラブの個人売上トップを獲得し、自身のスタジオを2009年にオープン。
ファッションモデルや女優など、身体を資本とした女性などを中心に、ピラティス、整体、美容矯正など足先から顔までのボディメイクを指導。メディア出演、記事監修、指導者育成なども行う。

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『稼げる男は食事が9割』

(森 拓郎/KADOKAWA)

ベストセラー『ダイエットは運動1割、食事9割』の著者が初めてビジネスマンのために書いた「稼げる男」になるための食習慣。「食事は自分への投資」という事実を理解する事からはじめる、誰でもできる食事法とは?

 
この記事は書籍『稼げる男は食事が9割』からの抜粋です

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