常にイライラ、モヤモヤ...私たちの頭の中は日々"反応"しまくっている!?/これも修行のうち。(1)

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人間関係、失敗、病気、心配事......生きていれば必ず起こるあらゆるツライことを「上手に消す」心の習慣とは? それは「これも修行のうち」と捉えてみること。
「不安」も「怒り」もすべて妄想だったと気づけるプチ修行の方法を本書『これも修行のうち。』から学びましょう。

◇◇◇

新しい毎日のための〝プチ入門〞

ようこそ、現代版・ブッダの修行道場へ――。
これから「ムダに反応しない心」を作る方法を一緒に実践していきますが、最初に小さな「入門の儀式」を、胸の内でこっそりしておくことにしましょう。

たとえば、お寺で修行をするときは、最初に「入門」の儀式があります。雪の中で何時間も待たされたり、師僧への「宣誓」を求められたりしますが、もちろんこの本では、そんなことは必要ありません。
むしろ、きっちりと、いくつかの「考え方」を自分の心の底にすえることです。

その考え方とは、次の二つです。
○〝心の使い方〟しだいで、毎日は変えられる
○どんなモノゴトにも〝方法〟はある(だから、何ごともなんとかなる)
〝心の使い方〞がわかれば、予想に反する現実にいたずらに動揺しなくてすむし、「方法がある」と思えれば、

「はて、どうすればいいのだろう――そうか、ここはこうしてみよう」
「きっとなんとかなる」

と前向きに考えられるようになります。
そうした心がまえを、「新しい人生へのプチ入門」の儀式として、最初に固めておきましょう。最初に覚えておきたい心がまえとは、次のとおりです――。

最初に確認したいのは、「何ごとも考え方が大事である」ということです。
一般に、人はモノゴトに「つい反応してしまっている」のであって、「正しい考え方」に立って生きているわけではありません。

たとえば、仕事や人間関係で「理不尽な」思いをすることがあります。「なんでこうなるのか?」と反応してしまい、疑問、葛藤、納得いかない思いが湧き起こる――こういう体験は、誰でもしているはずです。もしこのとき「自分の考え方」しか持っていなければ、あらゆることに自分流の〝こだわり〞で反応してしまいます。

たとえば自信が今ひとつ持てない人なら、「わたしが信頼されていないから?」と疑心暗鬼になったり、「能力が低いと思われている」とヘコんだり。怒りっぽい人なら、簡単に腹を立てて、誰かれかまわずグチをこぼしたり、ヘソを曲げたりします。また「認められたい」気持ちで一杯の人なら、「わたしだって一生懸命やっていす(泣)」と自己主張を始めて、周囲から「いや、そこは問題ではないのだが......」と顰蹙(ひんしゅく)を買うこともあります。

こうした自己流の〝こだわり〞は、さらに尾を引きます。
心はざわつき続け、「そういえばあのときも......」と記憶を検索したり、「そんなことをいうなら、あの件(あの人)はどうなんだ?」と責任転嫁や反撃が始まったりと、「ムダな反応」が続きます。こうした反応が数珠(じゅず)つなぎになって、アタマはイライラ、モヤモヤ状態に突入していきます。

こうした、よくある心情は、「ただ反応している状態」です。人はみな、日々、反応しまくりです。
でも、もしブッダにならって、「この状況ならこう対応すればいい」という考え方の手順が最初にはっきりしていれば、自分の〝こだわり〞だけで反応することなく、正しい道筋でモノゴトをとらえられるようになります。

「考え方を知っておく」ことは、それくらい大事なことなのです。

 

次の記事「「どうせ自分なんて...」つい否定的な思いが出てきたときに唱える言葉とは?/これも修行のうち。(2)」はこちら。

草薙 龍瞬(くさなぎ・りゅうしゅん)

僧侶、興道の里代表。1969年、奈良県生まれ。中学中退後、16歳で家出・上京。放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業。現在、インドで仏教徒とともに社会改善NGOと幼稚園を運営するほか、日本では宗派に属さず、実用的な仏教の「本質」を、仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしている。著書に『悩んで動けない人が一歩踏み出せる方法』(WAVE出版)、『独学でも東大に行けた超合理的勉強法』(サンマーク出版)、『消したくても消えない「雑念」がスーッと消える本』(大和出版)がある。

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『これも修行のうち。』
草薙龍瞬/ KADOKAWA)

人間関係、失敗、病気、心配事......あらゆるツライことを「上手に消す」心の習慣があります。それは、「これも修行のうち」と捉えてみること。イヤなことは「自分を磨く」ツールになる。ベストセラー『反応しない練習』の著者が教える、日常生活、仕事で使えるプチ修行50!

『これも修行のうち。』

 

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この記事は書籍『これも修行のうち。』からの抜粋です

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