「食事の時間だから」と空腹でないのに食べるのはNG!医師が教える「ぽっこりおなか」解消の食べ方

薄着の季節はいっそう気になるのが、「ぽっこりおなか」。でも見た目の問題だけではなく、そのまま放置しておくと、脳卒中や脳血管性認知症などのリスクも高まる可能性が...。そこで今回は、満尾クリニック院長の満尾 正(みつお・ただし)先生に、「ぽっこりおなかを解決する食べ方」を教えてもらいました。

※この記事は月刊誌『毎日が発見』2022年7月号に掲載の情報を再構成したものです。

【前回】「ぽっこりおなか」と「筋力低下」をまとめて解決! 内臓脂肪が健康寿命を縮めることも...

空腹感が食事の合図

「食事は、空腹を感じてから食べることを習慣にしてください」と、満尾先生。

空腹ではないのに、食事の時間だからと食べていると、胃をはじめとする内臓器官に負担がかかるといいます。

「空腹でないときは、軽めのもので済ませるといいでしょう。気を付けたいのは夕食。軽食でも寝る2時間前までに終えるようにしてください」

DHEAで体の中から若返る

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DHEAは、女性ホルモンや男性ホルモンの原料になる若返りホルモンとして注目されています。

DHEAは、骨を丈夫にしたり、筋力のアップや免疫力向上など多くの健康効果を期待できます。長いもや大和いも、里いもなどには、DHEAを増やす効果があるので積極的に取り入れてください」。

加熱調理もOKです。

糖質は握りこぶし3個まで

「現代人は糖質過多になりがちです。1日に何gの糖質を摂っているか把握することが大切」と、満尾先生。

糖質の摂り過ぎは高血糖や血糖値の乱高下を招き、糖尿病や動脈硬化などのリスクを高めま
す。

「1日の糖質は200gくらいに。1日3食、茶碗1杯のご飯とおかずでちょうどよい数字です。間食やおやつは控えましょう」

握りこぶし1個は?

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ご飯1杯分の糖質は約50g 。そばやうどんも、1食あたりほぼ同じです。

1975年当時の食生活が最強

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ぽっこりおなかを解消するためには、1975(昭和50)年前後の食事がいいと満尾先生。

「当時の食卓は、小魚や海藻、野菜などを中心とした一汁三菜が基本。肉や乳製品はいまよりも控えめでした。マウスを使った実験では、この頃の食事内容には、内臓脂肪が増えるのを防ぐ働きがあると確認されています」

取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) イラスト/ノグチユミコ

 

満尾クリニック院長

満尾 正(みつお・ただし)先生

北海道大学医学部卒業。ハーバード大学外科代謝栄養研究室研究員などを経て、2002年、日本初のアンチエイジング専門病院を開設。『世界最新の医療データが示す最強の食事術』(小学館)他、著書多数。

この記事は『毎日が発見』2022年7月号に掲載の情報です。
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